尾崎豊の歌を聴いて
◆先日、NHK番組「尾崎豊 15年目のアイラブユー ”TV初秘蔵映像で今また蘇る尾崎神話”」を観た。尾崎といえば、1984年18歳でデビューするも29歳の若さで亡くなった伝説のシンガーソングライターである。私は、尾崎が生きている間は、彼の名前は知っていたが、彼の歌を本気で聞いたことはなかった。しかし、この番組を見て、彼が今に至るまであらゆる年代層に亘って男女を問わず広いファンを有しているカリスマ性を持つ歌手であることが理解できた。
◆一見シャイな顔をした彼の歌は、最近の若者が歌うテンポの速い、意味不明瞭な歌と異なり、思想性、哲学性を有しており、じんとくるものがあった。彼の歌を聴いて音楽はコミュニケーションの手段であり、人の心情を奥深く伝えるものだなあ、ということを再認識した。番組では、視聴者からのメッセージを受け付けていたが、それらは、「若者の純粋な気持ち、人生の悩みや淋しさ、社会への不満、大人への不満、等を歌っている」「若者が理想に生きることを願って歌っている」「聴いて勇気をもらった」「聴いて生きる力をもらった」というような感謝の言葉で溢れていた。
◆クラッシクやフォークソング、演歌等、色んな音楽を、長い人生の中で聴いて来て、感動し影響を受けたものが多いが、この番組で聴いた尾崎の歌も、私とは世代が異なる時代の歌ではあるが、良い音楽は世代を超えて共感を得るものであるということを、改めて感じた次第である。
参考:この番組で歌われた歌:
I love you、 Oh My Little Girl、17歳の地図、卒業、
僕が 僕であるために、15の夜、ダンスホール、他
| 固定リンク
「2.日記・随想・歴史紀行・音楽」カテゴリの記事
- 強行された五輪ではありますが、懸命に頑張っているアスリートには敬意を表したい(2021.07.27)
- 相撲道を守るには How to keep Sumo-do(2021.07.20)
- 大谷翔平さんはなぜ、皆に愛されるのだろうか(2021.07.14)
- 現代人が留意すべきこと(2021.07.10)
- テイカカズラ(定家葛)(2021.06.16)
コメント