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2007年4月21日 (土)

ネット(Web)社会とどのように付き合うか(その1)

インターネットが登場して約10年。最近ではWeb2.0というような難解な?言葉を耳にするこの頃である。最近、「ウエブ進化論-本当の大変化はこれから始まる- (梅田望夫著)」を読んで、我々、ビジネスに携わる者は、将来は、例えIT嫌いな人であっても、いわゆるインターネットの世界に無関心ではいられないのではないかという気持ちになった。また、ネット社会から得られるメリットは小さな企業の方にあるのではないかと思った。以下、本書の中で印象に残った内容を感想と共に述べたい。
◆バルブ崩壊と共に終了した第1次インターネット・ブームの結論は、「普通の人が何かを表現しても誰にも届かない」であった。これは玉石混交の膨大なコンテンツから「玉」を瞬時に選び出す技術が、当時殆ど存在していなかったからである。
◆しかし、1998年に創業されたグーグルの検索エンジン技術は、この玉石混交問題を解決し、玉を選び出すことに成功しつつあり、「世界中の情報を整理し尽くす」というミッションを掲げて発展中である。一方、リナックスに代表されるオープンソースは「過激な少数意見」から「時の常識」になり、マイクロソフトのWindowsを脅かしている。将来的にはオープンソースが主流を占めるのではないかと思われる。
◆新しい考え方として、インターネットの「こちら側」と「あちら側」という考えが出現し、技術変化の大きな流れとして「こちら側」から「あちら側」へのパワーシフトが、これから着実に起きてくるのだそうだ。「こちら側」とはインターネットの利用者、即ち我々に密着したパソコンや携帯電話、等のことであり、「あちら側」とは、インターネット空間に浮かぶ巨大な”情報発電所”のことであり、例えばグーグルが所有しているものと思えばよい。そして、「こちら側」においた情報を「こちら側」で処理するコンピューティングスタイルよりも、「あちら側」に置かれた情報を「あちら側」に作った情報発電所で処理する方が合理的だというコンセンサスが生まれつつあるのだそうだ。身近な例では、ホームページとブログの差を考えてみれば分かりやすい。ブログではデータはネット側に保存されるので手間が余りかからない。

(その2)に続く

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