韓国旅行の思い出
6月中旬、家内と娘の3人で韓国旅行に出かけた。韓国への訪問は2度目である。最初の訪問は14年前、サウジアラビアのヤンブで韓国の大韓電線㈱の方々と一緒に建設プロジェクトに従事していた時、一時帰国の途中ソウルに立ち寄った時である。韓国の様子は、前回の訪問時とは様変わりしていた。近代的なビルと旧来の街並みとの調和、広い道路、世界のハブ空港と言われる仁川空港のスケールの大きさ、活気溢れる人々、歴史を大切にする心・・・全てが新鮮で、驚きの連続であった。
韓国の歴史は、三国時代(高句麗、百済、新羅、伽耶諸国(任那加羅)、高麗時代、1392~1919年の李氏朝鮮時代、その後35年間1945年までの日帝植民地時代と続いている。この間、1592~1598年に豊臣秀吉が2度に亘り愚かな侵略戦争を行っている(文禄・慶長の役。韓国では壬辰倭乱・丁酉再乱と呼ばれている)。このような歴史的背景の下で、これに心ない政治家の歴史認識の至らなさも加わって、韓国と日本は近くて遠い関係にある様にみえる。しかし最近の韓流ブーム等で相互の文化交流が進行し、両国間のわだかまりが少しずつ解消の方向に向っていることは喜ばしいことである。
今回、韓国ドラマ(冬のソナタ、チャングムの誓い)のロケ地に加えて、李朝創始者の李成桂が建立した景福宮(キョンボックン)、その離宮である昌徳宮(チャンドックン)、宗廟(チョンミョ)、更には水原(スウオン)市にある華城を訪れた。景福宮、昌徳宮、水原華城は世界文化遺産に登録されている。さすが世界遺産の風格を感じさせるものがあった。これらの建築物の多くは、豊臣秀吉の侵略を受けて大被害を被ったというが、晩年の秀吉は愚かな恥ずべきことをしたものだ。
今回、チャングムの誓いのロケ地と水原華城を案内して頂いたギルヨンスク(吉用淑)さんの通訳は大変親切で分かりやすかった。韓国の歴史、文化、日常生活についての質問に的確に答えて頂き大変よい勉強になった。来年、日本を訪問したいと言っておられたが機会があれば再会したいものだ。
韓国の2大市場の一つである南大門市場にも行ったが、その迫力満点で、生命力溢れる市場には感激した。道の両側の店だけでなく、道の中央にも出店が出され、通行も困難な程で、商品が溢れるばかりであった。店の若い人が日本語が達者なのには驚いた。 ”日本に帰ったら口コミで自分の店のことを伝えて欲しい” と店の若者が流暢な日本語で語りかけてくれたが、それが今でも強く記憶に刻まれている。
昌徳宮
約270年間李朝の
政務の場として
利用された。
水原華城
城郭の花と
言われている。
南大門市場
活気溢れる市場。
大抵の店で日本語
が通じるようだ。
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