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2007年6月14日 (木)

会社を道具に地球環境を守る会社

”会社は金儲けをするところだ”と言って憚らない企業が目に付くこの頃であるが、会社を道具に地球環境を守ることに使命感を感じている企業がある。先日、朝日新聞のbe on Saturday に紹介されたパタゴニア社である。アメリカに本社を置き、日本にも支社がある。同社の代表者はイヴォン・シェイナードさんで、東洋経済新報社より発行された書籍「社員をサーフィンに行かせよう」の著者である。

フレックスタイムは同社の前身にあたる会社を創業した57年以来の伝統である。サーフィンや登山用の衣類を作り、品質の高さを追求する同社にとり、フレックスタイムは遊び優先の取決めでなく、社員に責任感を持たせ、仕事の効率を上げ、職場の協調性を高め、何よりもアウトドアスポーツに精通した社員を確保するのに必要だという。

同社の特異性は、成長のための成長、利益のための利益を追わないことだ。売上高の1%を自主的な「地球環境税」として、地球環境保全のために活動する世界のNGOに寄付している。これらは、「最高の製品を作り、環境に与える悪環境を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」という企業理念を具体化したものだ。

同社では株式を公開していない。株式を公開したら株主の要望の応えて売上を伸ばすように成長しなければならず、会社のパワーが不足する場合は、品質の悪い製品を供給することになり、消費者が望むパタゴニア社のブランドがなくなることを懸念するからである。イヴォン・シェイナードさんにとっては、大きなビジネスは価値がない。小さくても職人気質の品質を追求したいのだ。

同社も最初からこのような企業理念に基づいて行動していたわけではない。どの経営者も陥るような間違いもおかした。経営不振に陥り従業員を解雇したこともある。現在の企業理念は、過去の反省の上に築かれたものである。イヴォン・シェイナードさんは言う。「私の会社を、他の会社への見本にしたかった。従来とは違うやり方でもビジネスは立ち行くばかりか、一層機能するという見本に」
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同社製品のサーフィンを背にした
イヴォン・シェイナードさん

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