仏師 山田國行さんのこと
大阪市生野区にお住まいの仏師 山田國行さんのところへは、大阪商工会議所の経営相談員をしている関係上、時々お邪魔する。山田さんは、奈良仏師の系譜をひく父の技を継承する2代目の仏師である。奈良仏師と言えば、東大寺の南大門の両脇にある金剛力士像を作製したのが奈良仏師である。
父上からの代から約70年、仏像彫刻(新規製作、古仏修復)に従事されているが、山田さんは、主に修復を手がける仏師である。修復・修理といっても文化財クラスの仏像の修理になると、その仏像の製作年代、技、材料等に忠実であらねばならず、そこに仏師としての技と細心の注意が求められる。山田さんはこれまでに1,000体以上の修復・修理経験があるという。仕事の多くは、寺院や仏壇屋経由の仕事であるが、将来的には、ホームページを活用した受注もされたいとのことである。
仏像を修復するには、心の安らぎが必要であると思うが、山田さんとご一緒していると、仏像と日常、対峙されているからか、不思議と哲学的なお顔立ちの中に安らぎを感じさせるものが宿っているように思われる。仏像彫刻もモノ作りの一種である。この技を是非、後世に伝えて欲しいものだ。
因みにこれまでに修復されたものの中には、平成4年「金剛力士像」(2.4M)、平成年「大国天像」(1.8M)がある。現在、日本美術工芸会員、平成8年には大阪府知事賞を受賞されている。仏像彫刻のことで、何かお尋ねする場合は、山田さんの方にご連絡下さい(電話:06-6757-3319)。
お仕事中の
山田國行さん
修復中の仏像
山田さん製作の
花台
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