« 世界陸上を観て | トップページ | 難波にて友人と飲む »

2007年9月14日 (金)

企業の社会的責任(CSR)

先日、日本品質管理学会主催のシンポジウム「信頼される企業とは ~コーポレートガバナンスとCSR~」を聴講した。その時の主な内容と感想を述べたい。

◆最近、企業や政治家の不祥事、製品不良に関するニュースが絶え間なく続き、うんざりするほどだ。例えば粉飾・虚偽記載、欠陥商品・製品事故、賞味期限改竄、等である。これらのことは、時代が変わっても大して改善されることがなく、人間社会はあまり進歩しなかったことを示している。人間は神でないのだから、善悪両面を持ち、いくらきれいごとをいっても、自己を取り巻く環境によりいかようにも反応することは避けられないのだ。

◆従って、このような人間のやることを規制するために種々のルールが制定されることは仕方がないのかもしれない。本来ならば余計なルールを作らずに人間の理性に期待すればいいのだが・・・・・・。

◆このような規制のひとつとして、CSR(企業の社会的責任)に関する論議が世界的に進んでいる。主なものは、
①GRI(Global Reporting Initiative):
これは、“環境に責任を持つ経済のための連合”というNPOが企業の持続可能性報告書などのガイドラインを作成しているもので、環境という面のみならず、トリプルボトムラインといって、経済、環境、社会(労働、人権、製造物責任・・・)3面からの取りくみを行っている。

②国連グローバルコンパクト:
1999年、ダボス会議で国連アナン事務総長が提唱。世界の2700社が参加。企業の参加要件は、環境、人権、労働など10原則の支持を約束、実践だ。

③CSRに関するガイドライン規格(ISO26000):
・2008年発効を目標。企業の社会的責任(CSR)だけでなく、組織一般の社会的責任(SR)を対象。
認証規格ではなく、ガイドライン規格であり、従って第三者認証を目的としないのが特徴だ。これは、ISO9001やISO14001の形骸化が叫ばれている。即ち、規格を取得しても、企業の不祥事はなくならない、という反省の上での結果である。私も現状のISOを取り巻く商業主義が横行し、適切な企業の指導が不十分で、経営品質の実体が良くなっていない現状を見ると、この考えに納得がいく。
・このガイドライン作りには、政府、産業界、労働界、消費者、NPO/NGO、専門家などの利害関係者6者が参加しているのも大きな特徴だ。

④CSR調達(労働)に関するSA8000:
SAは“社会説明責任”の略で、国際的な労働市場での基本的な労働者の人権保護に関する規範を定めた規格であり、企業が労働問題に真摯に取り組んでいるかをチェックするものである。

|

« 世界陸上を観て | トップページ | 難波にて友人と飲む »

1.経営」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 企業の社会的責任(CSR):

« 世界陸上を観て | トップページ | 難波にて友人と飲む »