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2007年9月23日 (日)

奥村坩堝製造所~坩堝の老舗~

坩堝とは何か?ウイキペディア百科事典によれば、「固体などを強熱溶解する耐熱性のつぼ状の陶器または陶器製の容器」とある。

奥村坩堝製造所は、大阪市の東成区で、この坩堝を大正3年の創業以来、つくり続けてきた窯業業界の老舗である。かっては、多くの坩堝製造業者があったが、今では全国に3社を残すだけである。同社には長年に亘って大阪商工会議所の会員として大変お世話になっている。
工場を見て回ると同社の歴史の深さがひしひしと伝わってくるのを感じる。職人の技が今日に至るまで生きている。

同社の製品としては、次のようなものがある。
①坩堝:この中に硝子(ガラス)原料を入れて、ガラスを溶融する。主として、坩堝は少量生産用だ。最近、ガラス生産の国外への移転やガラス材料そのものが樹脂や金属に変わることで、坩堝の生産は需要が減少する傾向にある。
②電気炉:最近、硝子工房や陶芸教室が多くなって来たことで、電気炉の製造も始めた。家庭でも楽しんでもらうように粘土や顔料も用意しているという。
③その他、耐火煉瓦や硝子溶融製品なども製造している。

これらの製品の納入先は、北は北海道から南は鹿児島まで全国的だ。長年の製造経験に基づいた同社製品の品質の高さには定評があり、顧客からの信頼は絶大だ。

今後のことになるが、同社では、坩堝の用途開発と新規顧客の開拓に力を入れていく必要性を感じている。そのため、ネットによる取引も伸ばして行きたいということで、現在、ホームページの更新を実施中だ。
また、研究開発にも力を注ぐため若い人の入社を歓迎している。
Img_0809

㈱奥村坩堝製造所
の玄関

(写真は多田社長)

Img_0792

成型が完了した坩堝
この後、焼成される

Img_0806

工場構内

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