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2007年11月

2007年11月30日 (金)

㈱まちづくり松山による街づくり

11月28日、大阪商工会議所で開かれた第2回まちづくり実践勉強会に出席した。参加者の中には、各地の商店街連合会の代表者等の商店街活性化の一線で頑張っておられる人達も多く見られた。私は、ものづくり企業の活性化と商店街の活性化は一体的に進めなければならないと日常思っているので、商店街活性化についてどのように進められているのか知りたいために出席した。

講演者は、㈱まちづくり松山 代表取締役の日野二郎氏であった。日野氏は松山市中心部の4つの商店街の連携強化に尽力された。そして個々の商店街がばらばらに動いたのではいけないという思いから松山中央商店街連合会を再編成し、これを発展させ、㈱まちづくり松山を平成17年7月に設立された。

松山と言えば、道後温泉のあるところで、夏目漱石や正岡子規、更には司馬遼太郎の坂の上の雲の舞台としても名が知れた所である。このような恵まれた環境でも商店街の持続的発展は難しいということなのだろう。店舗数は約360店舗にのぼる。

同氏は商店街の人達をまとめ動機付けるのは大変難しいという感想を述べられている。そのために青年部を作って勉強会を開いたりしてコンセンサスの形成に苦労されたという。そして「自分たちの街は、自分たちで作る」という合言葉で、行政や商工会議所のサポートも得て事業を進めたということだ。

特徴的なのは、収益事業による自立的経営を目指し、様々な公益事業に還元している。株式会社でありながら、株主への利益の分配は行わず、自主的なまちづくりの経費に充当することで補助金に頼らないまちづくり事業を展開していることだ。

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商店街の
プラズマディスプレイ
(中小企業庁HPより)

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空き店舗を利用した
街の情報・交流施設
(中小企業庁HPより)

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2007年11月14日 (水)

音羽電機工業 訪問

中小企業診断協会大阪支部「経営情報研究会」のメンバーと尼崎市にある音羽電機工業㈱殿を訪問した。同社は、経済産業省「明日の日本を支える元気なモノづくり中小企業300社」に選ばれた優良企業である。

同社は避雷器製造に独特のノウハウを有し、1946年の創業以来、避雷器のトップメーカーとして業容を伸ばし、発展して来た。その発展の秘訣は、単なる製造にとどまらず、雷対策に関する総合ソルーション企業への脱皮だ。

従来の電力会社に加え、携帯電話会社、一般民需、の割合を増やしつつある。最近、コンピュータの急激な普及に伴い、落雷によるパソコンの被害が増大している。そのような被害を防ぐそために同社の製品アレスターは不可欠だ。

同社が心がけているのは、総合ソルーション企業として、メンテナンスを通じて顧客の声を吸い上げ新製品の開発のヒントを得ることだ。この地道な努力が現在の同社の地位を築いている。海外市場への進出は抑制し、国内向けに注力している。

ユニークなのは、雷写真コンテストだ。一般の消費者を対象としての啓蒙活動の一翼を担っている。

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同社の玄関前

経営情報研究会
の皆様方と

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2007年11月 7日 (水)

㈱菱食の物流センター見学

先日、中小企業診断協会大阪支部のメンバーと一緒に、兵庫県加東市にある、㈱菱食近畿RDC(リージョナル配送センター)の見学会に参加した。菱食は加工食品卸売業を営み、缶詰、調味料、麺・乾物、飲料、菓子、他の販売を行っている。

近畿RDCの顧客店舗数は、約188企業、2,100店舗という。主に顧客発注の内、小分け対応商品のみを処理し、小分け商品は通い箱に積み込んでFDC(フロント配送センター)へ配送される。

最近の食品卸売業の物流環境は、多品種少量、ジャストインタイム、鮮度管理、ノー検品等、流通加工、等の顧客からの高いサービスレベルの要求、若年者不足などの問題があるという。

作業能率管理には常時注力されているというお話であったが、作業の50%はピッキングで、これの改善が現場主体で日々行われているということだった。

Img_0913

ピッキング作業
の光景

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2007年11月 2日 (金)

旭進ガス器製作所~ お好み焼き台のブランドメーカー ~

“お好み焼き” “たこ焼き” と言えば大阪の食の名物だ。「桃太郎」「オモニ」などよく名前を聞く多くの名店が、made in 旭進ガス器製作所の各店専用のお好み焼き台を使用している。

旭進ガス器製作所は製造業の集積地 大阪市生野区にあり、大阪商工会議所の会員だ。昭和初期に道具屋を営んでいた先代社長(現社長の吉村さんのお父さん)が、当時一般に普及し始めたプロパンガスに注目。戦後間もなく、お好み焼き台やたこ焼き器を開発した。これを引き継いだ吉村さんが、規格品に加えて、オーダーメイドに注力し、種々の焼き物器具を開発した。現在、関西でも数少ない焼き物器具の注文品メーカーとして知られている。

現在、仕事の方は、吉村社長を含め4名でやりくりされている。最近、ネットを通じた注文も多い。吉村さんは日頃、「顧客の要望に加え、顧客の隠れた要望を捉えるための創意工夫が大切だ」と言っておられる。焼き物の味や出来は器具に大きく左右される。プロになるほど、焼き加減・火加減など、独自のものを求めてくる。「これらのお客さんの “こだわり” を何とか実現してあげたい。それが職人としての私の “こだわり”だ」とも言われている。このために、工場の隣に、たこ焼き・イカ焼き屋の店をつくり営業している。作り手の立場で、自社のガス器具のテストや改良、新製品開発に取り組むためだ。

今年、9月、岸和田の業者からの注文で、だんじりの形をしたベビーカステラを焼く器具を開発し、岸和田だんじり祭りでデビューさせた。

吉村さんは、困っている人がいれば時間を惜しまず相談にのる人である。現在、地域活性化の色んな集まりに参加し、尽力されている。

旭進ガス器製作所さんへのお問い合わせは→電話:06-6741-9612まで、
          (同社ではホームページの作成を検討中です)

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吉村社長

吉村(弟)さん

                      

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吉村さん
吉村(弟)さん
土橋さん

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作業現場

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“ガス焼き台
発祥の館”
の看板

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2007年11月 1日 (木)

中日ドラゴンズの優勝に感激

53年ぶりの中日の優勝に感激した。落合監督にとっては、日本シリーズ3度目の正直だ。特に中日ファンではないが、今回は中日の優勝を願っていた。優勝の瞬間は嬉しかった。選手を信頼し、選手の自主性に任す落合流の監督術。俺流を標榜し、反骨的に見えるが、一方では正統的でもある。企業経営者にとっても、学ぶべき点も多い。

中村紀洋選手、苦難の末、最高殊勲選手に選ばれた。オリックスを解雇され、テスト生として一からスタート。それまでの誇り高きプライドを捨て、始終謙虚に徹した。受賞インタビューでは、自分を受け入れてくれた中日ドラゴンズへとチームメートへの感謝の気持ちを表し、号泣した。おもわず私も涙が出た。

中村紀洋選手を受け入れた勇気ある落合監督、中日ドラゴンズ球団を称えたい。

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