㈱まちづくり松山による街づくり
11月28日、大阪商工会議所で開かれた第2回まちづくり実践勉強会に出席した。参加者の中には、各地の商店街連合会の代表者等の商店街活性化の一線で頑張っておられる人達も多く見られた。私は、ものづくり企業の活性化と商店街の活性化は一体的に進めなければならないと日常思っているので、商店街活性化についてどのように進められているのか知りたいために出席した。
講演者は、㈱まちづくり松山 代表取締役の日野二郎氏であった。日野氏は松山市中心部の4つの商店街の連携強化に尽力された。そして個々の商店街がばらばらに動いたのではいけないという思いから松山中央商店街連合会を再編成し、これを発展させ、㈱まちづくり松山を平成17年7月に設立された。
松山と言えば、道後温泉のあるところで、夏目漱石や正岡子規、更には司馬遼太郎の坂の上の雲の舞台としても名が知れた所である。このような恵まれた環境でも商店街の持続的発展は難しいということなのだろう。店舗数は約360店舗にのぼる。
同氏は商店街の人達をまとめ動機付けるのは大変難しいという感想を述べられている。そのために青年部を作って勉強会を開いたりしてコンセンサスの形成に苦労されたという。そして「自分たちの街は、自分たちで作る」という合言葉で、行政や商工会議所のサポートも得て事業を進めたということだ。
特徴的なのは、収益事業による自立的経営を目指し、様々な公益事業に還元している。株式会社でありながら、株主への利益の分配は行わず、自主的なまちづくりの経費に充当することで補助金に頼らないまちづくり事業を展開していることだ。
商店街の
プラズマディスプレイ
(中小企業庁HPより)
空き店舗を利用した
街の情報・交流施設
(中小企業庁HPより)
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