浮世絵とフランス画家モネ
先日、NHKで、日本の浮世絵がフランスの画家に多大な影響を与えたという番組を放映していたのを見たが面白かった。
中でも安藤広重と葛飾北斎がマネ、モネ、セザンヌ、ゴッホなどに影響を与えたという。
作品で言えば、モネの「印象、日の出」「睡蓮の泉」「睡蓮の連作」、ゴッホの「ひまわり」「夜のカフェ」等である。
モネは終生印象主義の技法を追求し続けた、もっとも典型的な印象派の画家であった。1874年パリで開催された第1回印象派展に下記の「印象、日の出」という作品を出品。この作品が「印象派」という名称の由来となったという。
また、モネはジヴェルニーというところに、広重の絵を模して、睡蓮が浮かぶ池を中心とした庭を造り、そこに日本風の橋を架けている。モネがこれほどまで浮世絵を愛したということは日本人としても誇りにしてよいのではないかと思う。
浮世絵の愛好家であるモネは、沢山の浮世絵コレクションを持っていた。このような沢山の浮世絵はどのようなルートで手に入れたのであろうか?シルクロード経由?と想像することは面白い。
このようにフランスの画家が浮世絵を愛したということは、フランス人と日本人の美的な
価値が類似しているからなのだろう。料理の面でもフランス料理と日本料理は、西洋と東洋という全く異なった場所にいながら、繊細で、柔和な美を愛するという共通点があるのも不思議だ。
最後に、「光の画家」と呼ばれたモネは、同じモチーフを異なった時間、異なった光線の下で描いた連作を数多く制作しているが、「睡蓮の連作」もその一つであり、フランスのオランジェリー美術館に展示されているという。
下記の清美さんという方の素晴らしいホームページにその絵が掲載されていたので流用させて頂く。
オランジェリー美術館 (Welcome to my House 清美のサロンへようこそ)
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