東京都と読売巨人軍
前の記事「“何でも東京” この流れを断ち切ろう」で日清食品の東京への本社機能移転を悲しんだ。
考えてみると、東京都というのは、プロ野球に例えると、読売巨人軍のような存在である。
地方の球団が手塩にかけて育てたスター選手を、何の遠慮もなく奪っていく。また、それらの選手も巨人への憧れから、それに応じている場合が多い。
ところが、野球の場合は、それでもスター選手を集めただけで優勝するとは限らない、いやむしろかえってチーム力が低下することが多い、からいいものの、経済の場合は、そうではない。
スター企業が集まれば集まるだけ、東京都(あるいは首都圏といってもよい)は潤う。このように東京経済だけが活気づかせることは問題だ。地方は益々疲弊する。
石原知事が反対したが、東京都の法人税を地方に回すといった考えも、このように考えれば当たり前のように感じる。
東京への企業進出に歯止めをかけ、地方経済を維持する仕組みを政治家の方で考えて欲しいものだ。しかし、このようなことを考えて実行する政治家がいないということが、今の日本にとって問題なのだ。
八木芳昭:
八木経営システム研究所
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