落語で街づくり(大阪池田市)
大阪池田市の商店街が活気をとりもどしつつある。その原動力は昨年4月末にオープンした「池田 落語みゅーじあむ(名誉館長:桂三枝)」だ。
数年前、この商店街を通りかかった時は、空き店舗商店街という光景を呈していたのだが、著しく様変わりした。この池田市出身の落語家「桂三枝」の協力を得て、街づくり会社「いけだ3C」が中心となって活性化に取り組んで来た結果だ。
上方落語には「池田の猪買い」や「池田の牛ほめ」など、池田を舞台にした演目がある。この落語みゅーじあむ開店を契機として、この界隈の商店主の人達が、上方落語の演目にちなんだ商品を「一店一品」で売り出す試みを始めた。
参加する店は店頭に、開発した商品のいわれを解説した高札とのぼりを掲げる。
例えば、朝のNHK連続テレビ小説の題名「ちりとてちん」の元になっている落語は、
腐った豆腐を「ちりとてちん」という長崎名物と称して食べさせる話だが、
洋菓子店「パティスリー・ヤマキ」は、これにちなんで豆腐入りのチーズケーキ
「チーズとてちん」を開発した。
落語会は毎月第2土曜日に行われる。3月8日には、「のぞきからくり」や「女剣舞」などのイベントも行われ商店街は賑やかだった。
商店街の活性化は各地で行われているが、これを成功させるには、行政、地元住民、商店が一体となった活動が必要だといわれている。この池田市においても、今後、いかに皆が協力を継続していくかが問われている。
八木芳昭:
八木経営システム研究所
ウエブサイト:http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/
ブログ: http://yagikeieioffice.cocolog-nifty.com/blog/
「池田
落語みゅーじあむ」
桂三枝
が名誉館長
落語にちなんだ
商品のいわれを
解説した高札と
のぼり
東放エンター
ティメントスクール
「殺陣道」
の方々による
演技
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