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2008年4月26日 (土)

カンボジア社会で貢献する若者

昨年末、カンボジアのアンコールワット遺跡を見るため旅行した時、観光バスが立ち寄った店の中にアンコールクッキーを販売しているお菓子店があった。

ガイドさんからそのお菓子のブランド名は「マダムサチコ」と言い、店の経営者は日本人だという説明があった。その時撮影した店の写真は→下記の写真(1)

 先日、朝日新聞を読んでいると、フロントランナー 「クメール・アンコール・フーズ社長・小島幸子さん(35歳)」という記事があった→下記の写真(2) 

彼女が現地で見た店のオーナーだと分り、その記事を読んでいくにつれ大変感動させられた。

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最近、海外でも国内でも、地域社会に溶け込んで活躍している若者を見ると、男性よりも女性の方が多いように見受けられるが、何故だろうか。最近、若い男性の頼りなさが目に付く今日、一層このような思いがする。

小島さんは会社勤めが好きになれなかったらしい。日本語教師の資格をとり、青年海外協力隊に応募したが2度落選したという。しかし、人生何がどうなるかわからないものだ。若しも採用されていたら今日の自分はなかったと小島さんは言う。

阪神淡路大震災の時はボランティアとして活動。その後、カンボジアでアンコール遺跡のガイドを募集していたのを機会にカンボジアに渡り、そのまま現地に定住した。

そして、今や、生産・販売・カフェ部門を持つ従業員60名からなる会社の社長である。
店舗は1軒だけだが、当面は現在の会社の衛生やサービスの充実に注力するそうだ。

そもそも儲けるために会社を大きくしようという意志はなく、手作りに徹し、ビジネスそのものより現地の従業員の成長を見届けたいというのが目標だと彼女は言っている。

最終的には会社を現地の人達に任せるのが目標だという。若いのにしっかりとした哲学を持っている。また、現在の店は観光客用だが、将来的にはカンボジア人を対象にした店を作りたいとのことだ。

雑誌「日経ウーマン」が選ぶ「ウーマン・オブ・ザ・イヤー 08」の審査員を務めた北川正恭・早大大学院教授は彼女を1位に推した。結果は総合4位、キャリアクリエイト部門1位だった。

“援助でなく、仕事を生み出すことでカンボジアの若者の自立を促したい”という小島さんの思いの素晴らしさが評価されものだ。

Webの中に、カンボジア・ウオッチという小島さんについて書かれた記事を見つけた。
併せてご覧下さい。http://www.locomo.org/cambodia/cwspecial/jpn/2006/02.php

著者HPhttp://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

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写真(1)

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写真(2)

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