ワーキングプワー
ワーキングプワーが日本だけでなく、世界的に問題となっていることについては、
以前、触れた。その記事は →
http://yagikeieioffice.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_f74e.html
ワーキングプワーはニートとは区別されるべき表現であり、働いているのに毎日の生活が苦しく、将来の生活設計が描けない人たち(主に若者)を言い、年収が200万円?以下の人達を意味するとのことだ。
このようなワーキングプワーの増大は、若者が結婚したくても結婚できないため、少子化傾向を助長する。
このような傾向を生み出した原因の一つに、非正規雇用化がある。非正規雇用が増えていく日本の現状を見ると、労働組合などがもっと改善に乗り出すべきだと思うが、正規社員の生活を守るのが精一杯の様だ。もっとも最近は、非正規社員のために行動をおこす動きも見られるが・・・・・・・
このようなワーキングプワーの問題がニュースとして採りあげられることが多い世相を反映して、最近、小林多喜二の「蟹工船」が売れていると聞く。小林多喜二といえば、
今では死語となったプロレタリア文学の代表的な作品である。、私も学生時代にこの小説を読んだことがある。私の学生時代はまさに激動の時代であった。私たちの時代の人には、この小説を読んだ人が多いと思う。
しかし、時代が変わり、少しは平和といったものが感じられる今の時代に、このような小説が復活したというところに意味がある。
追記:最近、新左翼マガジン「ロスジェネ」が刊行されたが、ワーキングプワーの人々を
代弁する雑誌である。
先日、たかじんさんの番組で、その編集長さんが出演しておられた。
ロスジェネのHP→http://losgene.org/
このように小説「蟹工船」がよく売れていることや「ロスジェネ」の刊行は、グローバル化に伴う経済至上主義の台頭によってもたらされた現代社会の抱える矛盾への警鐘であると受け止めなければならない。
by yagiyoshiaki:http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/
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