大阪名物「くいだおれ」間もなく閉店
昨日、ニュースで、大阪名物「くいだおれ」が間もなく閉店(7月8日)すると伝えていた。
私も大阪人の一人として、なごりを惜しむ気持ちに駆られた。
今日、外出のついでに「くいだおれ太郎」を見に行った。店の前は、「くいだおれ」の最後を見ようと大勢の人があふれており、写真に収めている人も多くいた。また、店の予約は閉店までいっぱいの様であった。
さて、「くいだおれ」であるが、創業者・山田六郎の意向により家族経営であり、支店などは存在しない。山田六郎の遺言には「支店を出すな」「家族で経営せよ」「看板人形を大切にせよ」と記されていたそうだ。焼け野原となった大阪で復興に寄与することを目指し食堂として創業されたという(昭和24年:1949年)。今年はそれから約60年だ。
「くいだおれ」という名前は、東京の「履き倒れ」、京都の「着倒れ」、そして大阪の「食い倒れ」、と江戸時代から云われてきた慣用句から名づけられているそうだ。「食い倒れ」とは、『飲み食いに贅沢して貧乏になること』と辞書にある。
「くいだおれ」のある道頓堀通りには、江戸時代から、浪花五座といわれる弁天座、朝日座、角座、中座、竹本座(浪花座)の芝居小屋があり、文化の香りに満ちていたが、最近まであった中座を最後に全て姿を消した。
そして、この「くいだおれ」も間もなく姿を消そうとしている。時代とともに街の様子は変わる。昔を知っている者は淋しさを感じる。
by yagiyoshiaki:http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/
なごりを
惜しみ
「くいだおれ」
の前に集まる
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