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2008年11月 7日 (金)

祝オバマ氏の米国大統領選挙当選

民主党オバマ氏が米国大統領選挙に勝利したことをお祝いしたい。選挙戦の終盤、優勢を伝えながらも、多くの白人有権者が最後は黒人候補であることに躊躇し、投票しないのではないかという風評も流れたようであるが杞憂に終わった。結果はオバマ氏の地すべり的な圧倒的勝利に終わった。

米国人は賢明な選択をした。イラク、アフガニスタンでの戦争、金融危機、これらの事態を招いたブッシュ共和党政権を引き継ぐマケイン候補が勝利していたならば、世界は永久に泥沼から這いあがれなくなっていたであろう。

ブッシュ政権の8年間、米国は世界の警察と自称し、勝手気儘に世界を混乱に陥れてきた。また、米国発の経済のグローバリズムは、弱者を犠牲にし、一部の強者の富が蓄積されるのを助長した。米国の腐敗した金融システムは何の価値もない腐敗した証券をを売りまくった。その労せずして儲けた一部の超富裕層の陰で泣いている大多数の真面目に働いている勤労者が存在する。

一方、オバマ氏は、人類が人種、宗教を問わず、一つになって仲良く生きて行くことの必要性を訴えている。米国のみの利益を考えたブッシュとは対象的だ。

経済のグローバリズムのことだが、市場経済=資本主義に代わる適当なシステムがない今日、今回の金融危機を招いた市場経済至上主義の行き過ぎを是正し、市場経済の枠組みの中で、一定の規制を設けるような仕組みが望まれる。例えばヨーロッパ諸国が採用している社会民主主義路線のようなシステムを一部取り込むことも必要となろう。
オバマ氏には、このような世界の人々が争いなく、平等に生きて行けるような仕組みを、他国の指導者と協力して作って欲しいと思う。

最後に、日本の経済関係者の間では、オバマ民主党政権が厳しい米国経済を守るため保護主義に走り、これにより日本からの輸出が抑制され、日本経済が悪化するのではないかと危惧する向きもあるが、オバマ氏は常識的な考えの持ち主であるから、米国だけの利益を考えての行動は慎むものと思われる。
(保護主義のことだが、何でもかんでも自由化すべきだというのが正論だといわれているが、地域の経済を破壊しないで各国が平穏に暮らしていける適度な貿易の秩序が今後、模索されるべきなのであろう)。

by yagiyoshiakihttp://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

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