« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008年12月

2008年12月27日 (土)

"日本一明るい経済新聞 "--関西を元気に!を旗印に頑張っておられる新聞社

先日、産業情報化新聞社、代表取締役・編集長、竹原信夫さんにお会いした。今回、竹原さんにお会いする機会が得られたのは、大阪府の創業ファンド事業の一環として行われた企業者交流会で、私がモノづくりグループのコーディネーターの役目を勤めさせて頂いた際、参加されていた近畿基礎工事㈱、専務取締役、樋本さんが竹原さんとお知り合いだということで紹介頂いたものである。

竹原さんが発行されている月刊誌“日本一明るい経済新聞”は、中小企業をメインに明るい経済関連のニュースを掲載されているのが特徴である。この紙面を通じて、元気企業の経営ノウハウや元気の秘密を中小企業の経営者に伝え、経営のヒントをつかんでもらいたいと竹原さんは述べている。毎月約40社を取材、発行部数は大阪市内を中心に約3万部に上る。

創刊は平成9年6月。竹原さんはフジサンケイグループの日本工業新聞社で約30年間、大阪経済部長として、記者活動をされていたが、平成13年1月に独立、産業情報化新聞社を設立された。現在、新聞発行の傍ら、大阪商工会議所の「明るい経営者交流サロン」コーディネーター、大阪産業創造館「マスコミ戦略セミナー」コーディネーター、など、広く活動されている。

今回、竹原さんを訪問した目的は、私が知っている企業の中で元気な企業があれば、竹原さんに取材頂きたいということであったが、竹原さんから、そのことについて快諾頂いた。

竹原さんとの会合の最後に、来年以降続くであろう未曾有の不況の時期をどのように企業は対処したらよいかという質問を私にされたので、こういう不況の時期こそ、内部固めをする必要がある。そのためには、業務の仕組みを整え社内体質を強化すること、社員の衆知を集め新製品の発掘を行うこと、など、社長から社員に至るまで総力を挙げて力を蓄えることが必要であるということを強調させて頂いた。

竹原さんには元気な関西の復活のために今後もご尽力願いたいという気持ちで一杯である。

by yagiyoshiakihttp://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

S_img_0677

(産業情報化新聞社
編集室にて)

竹原さん
と編集作業
を手伝って
おられる娘さん

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月22日 (月)

公益資本主義について

◆アメリカ発の金融危機は実体経済に波及し、我が国のみならず世界は未曾有の大不況を呈している。我が国においては、非正規社員の大量の切捨てが、トヨタや日産、キャノン、ソニーなどの大企業で行われており、寒い冬が始まろうとするのに無残に路頭に投げ出された多くの人々がいる。また、資金繰りが困難で倒産する中小企業が続出している。このような時期であるのに、自民党政権は迅速な対策を打たず無策振りを露呈している。いい加減に政権にしがみつかないで早急に解散して欲しいものだ。そして、政界再編により良識ある政権ができ、早く景気回復への対策をとって欲しい。

◆かっての我が国は、終身雇用制という良き日本的経営の下で、従業員の生活を保護し、家族的な雰囲気により経営者・従業員が協力して生産性の向上に励んできた。しかし、アメリカ発のグローバル主義に盲目に追従した結果、雇用の自由化などという理由で、このシステムは崩壊し、今や非正規社員が1/3を占めることになった。このままでは我が国を支えてきた労使の信頼関係に基づく協働システムは姿を消し、モノづくり日本の活力は失われていくだろう。

◆現在の世界は、ソビエト崩壊により、自由主義が全体主義に勝利したという点では喜ぶべきことであったかもしれないが、これにより資本主義の悪い面の傲慢さを露わにした。特にアメリカブッシュ政権の登場以降、この傾向は著しくなった。イラク国民に自由をという口実で、石油利権を求めて無意味なイラク戦争を行い、また一握りの富裕層を生み出す金融資本主義を放置した。ブッシュは史上、最低の大統領として歴史に刻まれるであろう。

今後は資本主義も、会社は株主のものという株主資本主義、市場原理至上主義を排し、社会民主主義も取り入れた新しい形の資本主義が求められるであろう。
今のような資本主義では、例えばアメリカにおいては、大企業の経営者の法外な報酬は、一般社員の100倍にも達しており、上位の1%に満たない人間が巨額の富を独占している。

先日、新聞を読んでいるとデフタ・パートナーズ グロープの原 丈人さんという方が「公益資本主義」を掲げて頑張っておられる記事が目にとまった。公益資本主義というのは、過度な利益追求を止め、多くの人が幸せになることを願うものである。会社は株主のものという考えに断固反対し、株主への配当を抑制し、内部留保を従業員への公正な分配と長期的な新事業開発に振り向ける。
原さんは、今、貧しいバングラディシュで遠隔教育や遠隔医療の事業を行いバングラディッシュのために貢献されているそうだ。

 by yagiyoshiakihttp://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年12月10日 (水)

異色の演歌歌手・ジェロさん、秋元順子さん

今年、演歌の世界に新風を吹き込んだ歌手がいた。ジェロさんと秋元順子さん。ジェロさんの歌唱力は素晴らしい。ジェロさんの歌を聴いていると日本人よりも日本的な感情を込めて歌っているように聴こえるのが不思議だ。

アフリカ系アメリカ人の両親の下に生まれ、母方の祖母は日本人だという。子供の頃、その祖母に聴かせるために演歌を歌っていたのだが、いつの間にか自分自身が演歌の虜になったという。このような生い立ちを知るとジェロさんが日本人のような感情を込めて歌うことが何となく理解できる。

そして、来日後坂本冬美さんが主催するカラオケ大会で歌っていたところ、レコード関係者の目に留まったという。デビュー曲「海雪」は30万枚を超える大ヒットとなった。坂本冬美さんは威勢のよい歌を唄う歌手で私も好きな歌手である。その坂本冬美さんをジェロは敬愛しているそうだ。

一方、秋元順子さん、61歳の遅咲き歌手だ。シングル「愛のままで・・・・」は息の長いヒット曲となり、発売から5ヶ月かけてオリコンの演歌・歌謡曲チャートを上り詰めた。苦労人だ。ジャズ、シャンソンなど様々な歌を下町の小さなステージで真面目に地道に歌い続けて来た年輪を感じさせる歌手だ。

ジェロさんの歌はテレビにも良く出て皆様ご存知だと思うので省くが、
下記の秋元さんの歌をお聴き下さい。YouTube-愛のままで。

 http://jp.youtube.com/watch?v=1xQGRV-p6Gw&feature=related

by yagiyoshiakihttp://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008年12月 7日 (日)

深刻化する雇用情勢、他

◇アメリカ発の金融危機に源を発する様々な影響は、実体経済にもじわじわと浸透してきた。最近の雇用状勢は深刻化しつつある。非正規社員の解雇が続々と続き、更には正社員にも及ぼうとしている。

そもそも経営者たるものは、会社をつくって人を雇った以上、それらの人々を雇用し続ける義務があると思う。会社は生き残りに必死であろうが、雇用を守り従業員の生活を守る最大限の努力をして欲しいものだ。ワークシェアリングなど、経営者を含め、従業員全員の給与レベルを下げるとかいった方法が取れないのか、またやむを得ず人員削減をするにしても再就職を手助けするといった気配りが欲しい。

ものづくりの観点から言えば、世界に類を見ない日本的なものづくりは、当事者意識の強い、皆で協力し合って仕事をするという良き風土に支えられて来た。このような風土は安定した職場であって、経営者と従業員が信頼関係にあるからこそ醸成される。かってバブル崩壊後、なりふり構わずリストラを行った企業の中には、その後、従業員の信頼を失い凋落の一途を辿っていた企業が多く見られた。この度の不況ムードの中で、このような愚かな経営を二度と犯してもらいたくないものだ。

◇アメリカの自動車会社・ビッグ3の経営危機に際して、公的な資金を投入するかについてアメリカの世論は割れている。アメリカ民衆の側から言えば、暴利を貪り贅沢な生活をしている経営者を救済するために何故自分達の税金を使わなくてはならないのか、という素朴な疑問である。
また、GMなどが、自動車を製造する会社という本業を大きく逸脱し、顧客に魅力のある自動車を開発するなどの努力を怠り、これが製造業かと疑われるほど金融面での投資にうつつをぬかしていたつけがここに来て明らかになったということだ。名著「ビジョナリー・カンパニー:ジェームズ・C・コリンズ著」には優良企業としての条件として、基軸を失わない、即ち本業から逸脱しないことが会社を永続させることだと、統計的な資料に基づく教訓として述べられている。従って、GMそのものが無くなってもいいと思うのだが、何と言ってもGM傘下の企業で働いている多くの人々の雇用をどのようにして維持するかだ。

◇アメリカ、次期大統領オバマ政権は、クリントン氏を国務長官に起用するなど、超党派的は布陣を発表した。歓迎すべきである。また、新ニューディール政策をなどのビジョンを次々と打ち出し、この苦しい局面を脱しようと必死に努力している。これに比べて日本はどうか? 先日行われた自民党と民主党の党首会談の内容は、短期的な政策に終始し、長期的なビジョンについての討論にはほど遠かった。日本の政治はやはり、その実権をもっと若い人達に委ねなければならない、古い政治家が一掃されなければならないと感じた。



by yagiyoshiakihttp://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2008年12月 5日 (金)

品質管理セミナー開催

昨日、中産連(中部産業連盟)で品質管理セミナーが開催され、講師として参加した。
名古屋から中産連まで乗ったタクシーの運転手さんの話では、金融危機に発する不況ムードで愛知県もトヨタを始めとする大企業の業績悪化により冷え切っているとのこと。

今回のセミナーは「QC7つ道具の活用法から問題解決への導き方」というタイトルで行った。参加者は中堅・中小企業の比較的若い方が多かった。何らかの形でトヨタ自動車と関連がある会社から来られた方達である。現在、仕事に余裕ができたので、このような時にこそ勉強して力を蓄えたいという方もおられた。

セミナーでは、日本の製造業の特徴は当事者意識を持ち、チームワークで仕事をやっていくというところに、諸外国が真似をできない日本の強さがあることを強調し、若い方に自信を持って頂くようにした。今回、主催者の意向により、募集の対象は、初めて品質管理を学ぶ人ということであったので、若干講義内容が難しかったかもしれないが、概ね自己採点では好評であったように思う。

来年度のセミナーの仕事では、「経営の見える化」や「製造業のマーケティング」等のタイトルのセミナーが予定されているが、少しでも中小企業の方々のお役に立ちたいと思っている。

by yagiyoshiakihttp://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »