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2009年2月

2009年2月22日 (日)

予備校での実務家講演

昨日、大阪梅田にあるK予備校で、実務家講演セミナーが開催され、講師の一人として講演した。予備校といっても大学受験予備校でなく、資格取得の予備校である。

経営コンサルタント資格である中小企業診断士を目指す方に対し、独立体験談や仕事の内容、仕事の魅力、仕事上の自慢話・苦労話、収入、などについて自由に話をして下さいということであった。聴衆者は男性6、女性4程度の割合であった。

講演の最後に、これから中小企業診断士を目指す方へ、ということで、人脈の大切さ、不得意な仕事であっても無理をしてでも引き受けると仕事の範囲が広がり、人脈も広がる、各種団体への係わりを多くすること、専門分野を離れて歴史や文学等を楽しむこと、ホームページやブログの有効性、等、アドバイスした。

聴取者からの質問では、試験にあたってのモチベーション維持の方法、独立後の人脈拡大の方法、資格取得後の仕事に対する不安(自分の能力の範囲で果たしてやっていけるのか?)、等が多かった。

女性の参加者に対して、最近、女性で起業する者も多く、これらの方には女性の相談者を求めるケースも多いので、仕事のチャンスは益々増えてくると思うと私の意見を述べておいた。

質問を含め、約1時間半の短い時間であったが、若い方へ自分の想いを伝えることができたと思う。

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八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

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日本における平等神話の崩壊

最近、中谷巌氏の著作「資本主義はなぜ自壊したのか」を読んでいる。

中谷氏と言えば、かって小泉内閣の時代、改革の一翼を担った方である。同氏は、最近の日本の状況を危惧し、市場経済至上主義(同氏はグローバル資本主義という表現を用いられている)に疑問を呈し、この著作は自戒の念を込めて書かれた「懺悔(ざんげ)の書」であると、まえがきに書かれているのがじんとくる。

私は小泉内閣の時代に実施された施策については、良い面もあったし、悪い面もあったと思う者である。それ故、中谷氏がこの著作の中で言われているように、小泉政権は、財政投融資制度にくさびを打ち込んだり、官僚制度の一部を打ち壊したりするなど、大きな成果を挙げたが、他方、市場経済至上主義の行き過ぎから来る日本社会の劣化をもたらした。たとえば、この20年間のおける「貧困率」の急激な上昇は日本社会に様々な歪をもたらし、また救急難民や異常犯罪の増加など、負の遺産を残した、ということには同感だ。

グローバル化は日本社会における伝統的価値の良き面を変質させ、かって日本に存在していた相互信頼を失わせつつある。グローバル化の悪い側面は阻止しなければならない。

中谷氏によれば、なかでも最近の日本における格差拡大は、これを放置すれば、日本社会に深刻な亀裂をもたらすといわれているが、全くその通りだ。

OECD(経済協力開発機構)のレポートによれば、この20年間に日本の所得分配が大きく変化している。中でも「貧困率」の国際比較のデータを見れば唖然とする。

貧困率とは、それぞれの国の勤労者の中で、中位所得者が稼いでいる所得の半分以下の所得しか稼いでいない貧困者が全勤労者に占める比率のことである。

それによると、再配分前(国家による課税や社会福祉がなされる前の段階)における日本の貧困率は、1985年の段階では12.5%であり、当時のOECD主要国やアメリカと比べると極めて低い数字であった。ところが20年後の2005年には、12.5%から26.9%まで跳ね上がった。

また、再配分後の数字は、2005年、14.9%となっており、これだけをみると日本政府は貧しい世帯に対して配慮をしているかのように見えるが欧州諸国と比較すると、再配分政策による下げ幅が小さく、日本はアメリカについで貧困者に冷たい国になっている。

所得格差の増大は、日本の将来の健全な発展を阻害する。できるだけ早くこれを是正し、長期的な観点より政治を正さなければ取り返しがつかなくなる。

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2009年2月11日 (水)

「大阪難波千日前 道具屋商店街」~大阪を代表する元気な商店街

先日、大阪難波にある千日前道具屋筋商店街振興組合の理事長をしている千田氏のお話を聴く機会があった。この道具屋筋商店街は文字通り、飲食店などで用いる業務用の調理器具や食器、食品サンプル、什器などを扱う店が密集している商店街だ。

この商店街の商圏は、以前は180KM程度であったが、最近は交通渋滞が影響して100KM程度に縮小しているそうだ。また、インターネット通販や郊外の大型ショップの増加の影響で売上が減少傾向にあり危機を感じていたという。

そこで、千田氏は、商売を通じて観光・文化・教育に役立つ商店街になりたいとの想いから周辺商店街と協力し「大阪ミナミ千日前道具屋筋集客エリア推進協議会」を結成。更なる観光客の誘致を目指し、修学旅行生向けの「大阪の商い体験」プログラムを実施している。


この「大阪商い体験」は、大阪の「笑い」「食」「商い」という3つの文化アを同時に学べる仕組みになっている。「笑い」は隣接する「ワッハ上方」でプロの落語家から鳴り物や扇子の使い方などを教えてもらう、「食」については、これも隣接するコナモンの名店にて経営者から人生訓話を聴講した後、昼食として、お好み焼きや焼きそばを各自で焼いて賞味する。

メインテーマである「商い」は、5つのコースから成る。① 商店街レクチャー:商都大阪や道具屋筋の歴史や特徴を説明、郷土愛溢れる大阪商人の心意気を伝える。② あきんど・丁稚体験:即席店員として、店員さんから取扱い商品や接客方法などの説明を受け、伝票整理やラッピング、値札付け、などを手伝う。③ 実演販売体験:たこ焼き、イか焼きを製造販売するコースと持参した地元産品を販売するコースがある。④ 製作体験は、ちょうちんの絵付けや食品サンプルなどの作成を実習する。

これらは、一日7時間の中で体験でき、2001年以降、累計2万人以上の修学旅行生を受け入れたという。お蔭で道具屋筋商店街及び周辺商店街の知名度は上昇しているという。
更には、従来、ライバル同士で口もきかなかった店同士が和気あいあいの雰囲気になりつつあるという。

大阪商店街観光の一翼を担っている道具屋筋商店街が益々発展されることを期待したい。

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2009年2月 8日 (日)

ウエスタンカーニバル大同窓会

2月8日、BS5チャンネルで、「ウエスタンカーニバル クリスマス大同窓会」という番組を観た。昨年末、新宿コマ劇場で行われたものである。

この大同窓会は、平尾昌晃氏が企画したもので、往年のスター歌手が勢揃いした。男性陣は、平尾昌晃、ミッキーカーティス、山下敬一郎、尾藤イサオ、佐々木功、飯田久彦、女性陣は、弘田三枝子、森山加代子、九重祐三子、田代みどり、等の面々である。

今程、音楽のジャンルが多くなかった時代、演歌と共にウエスタンとかポピュラーとかいうジャンルの歌もよく聴いた。まさに、これらの歌手は私の青春時代と共にあった。

これらの歌手は年齢的に私の前後の人達であるが、まだ元気に歌っておられる姿を観て元気を頂いた。

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2009年2月 6日 (金)

会社の経営哲学を確立しよう!~会社の発展と共に考えるべきこと~

私が地域活性化コーディネーターとしてお世話になっている大阪産業振興機構は過去に約180社の創業のお手伝いをしていますが、これらの企業の方に定期的に「チャレンジ・ニュース」というニュースを流しています。下記は先日、私が担当し投稿した原稿の内容です。

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会社の経営哲学を確立しよう!

  ~会社の発展と共に考えるべきこと~

皆様の会社は、まだ創業後間もないか、あるいは創業後56年以内でまだ若々しい会社が多いものと思います。今回、会社が大きくなるにつれて心掛けておく方がよいと思われる点を少し述べたいと思います。

 会社が発展するにつれて社員の数も増え、2、3人でやっていた頃と比べると、組織としての問題が浮上して来ます。少人数でやっている内は、仕事の仕組みが特に決められていなくても、各人の頭の中に入っている情報だけで十分やっていけますし、相互のコミュニケーションにしても特に不自由を感じることはないと思います。また、責任と権限なども各人の自由裁量に任せておくだけでも会社は十分機能するかもしれません。

 しかし、社員が10人とか20人とかいう規模になって来ますと、そうはいきません。それなりの組織体制、すなわち、責任と権限や仕事のやり方、更には給与制度などを明確にすることが必要となって来ます。言い換えれば、会社の発展のそれぞれの節目で、会社の仕組みが、現状でいいのか、などをチェックして見る必要があります。

 次に大切なのは自社を取り巻く経営環境にどのように対応していくかです。そこで求められるのが経営者の哲学です。社会のために役立っているか?従業員のためになっているか? と自問することが大切です。

 ここで私が思い出すのはメディアでも取り上げられたある会社のことです。その会社の名前は、伊那食品工業㈱です。同社は寒天の製造を行っており、寒天のシェアは、80%に上ります。和菓子つくりに欠かせない寒天ですが、消費者の和菓子離れが進み、寒天メーカーが先細りする中、生き残って来ました。そのように生き残って来られたのは、和菓子以外の市場を次々と開拓してきたからです。通常の固まる寒天の他に、やわらかい寒天、形がくずれない寒天、寒天を使った口紅(色落ちしない口紅に使用されている)などの用途開発を続けて来たからです。

 ある時期、熱湯を注ぐだけで簡単に作れるゼリーの素を開発しました。この評判を聞いて大手のスーパー数社から提携の話がありましたが、この申入れを断りました。

 その理由は、今この商談を受ければ、生産設備も従業員も増やさなければなりません。しかし、ヒットはいつまでも続くわけでなく、商品には寿命があります。それが売れなくなって、従業員を切り捨てるようなリスクを冒すわけにはいかないと考えたからです。即ち、急成長は長期間の成長にとってはマイナスであるという経営哲学です。

 同社は更に、考えたモノが商品になるまでには、かなりの歳月が必要なので10を見越した我慢の経営が必要であると説いています。そのため、営業担当には販売目標もなくノルマもありません。その代わり、寒天とは関係なさそうな業界に足を運び、新規市場の開拓を行っています。

 因みに、同社は従業員満足を第一に掲げ、一度もリストラを行わず従業員の雇用を守っています。

 同社のホームページ:

 http://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/profile/gaiyo.html

どうか皆様におかれましても、独自の経営哲学を確立され、従業員のため、世のためになる企業への道を歩んで頂きたいと思っています。

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2009年2月 4日 (水)

20年後の企業地図は変わるであろう

不況のあおりを受けて、企業による非正規社員の解雇や正社員の解雇が続いている。それも大企業によるものが多い、パナソニック、ソニー、トヨタ、キャノン・・・・等々。

万策尽きて、このような解雇という最後の手段を行使しているのであろうか。今回の不況が起こるまで溜め込んだ内部留保はどこに行ったのであろう。リストラとか解雇という手段は、無能な経営者がとる常套手段である。若しもこのような手段をとるのであれば、財務状況を従業員に開示して、やむを得ない事態であることを説明する必要があるのではないかと思う。

人を大切にすることを社是に掲げてきたパナソニックやソニーの創業者の想いは、現代の経営者によって踏みにじられたといってもよい。サラリーマン社長であるが故に、一時的にこの局面を切り抜けられれば自分の地位は安泰だと思っているのかもしれない。

一方、中小企業の中には、全員の雇用を守るためにワークシェリングなどの工夫をして、必死に頑張っているところがあると聞く。

会社を支えるのは人である。人を物のように切り捨てる経営者の態度は、社員の信頼感を失い、モチベーションの低下につながる。モノづくりにおいてはモノづくりの心の断絶が生じ、企業は衰退に向う。

20、30年後、このような大企業の中には衰退し、その地位が現在、中小企業である小さな会社にとって代わられるところが出てくるかもしれない。

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