農業のことでタクシー運転手さんから聞いた話
先日、セミナーの講師の仕事を終えて自宅に帰る途中、タクシーに乗った。雨が降っていた。乗車してからお互いに何も話さなかったが、暫くしてから運転手さんから話しかけてきた。
最近、この頃、雨がよく降りますね。野菜を作っているんですが、種を蒔くタイミングが難しく困っているんですよ。
黙って聞いていた私は、肯いて、野菜を作っているんですか? 趣味でやっているんですか?と聞いた。
いいえ、タクシーの運転をしながら、これだけでは足らないので、農業を始めたのですよ。兵庫県の田舎に土地を買って、そこで家内と野菜を作ることにしたんですよ。たいした額にはなりませんが、年金と合わせて何とかやっていけそうで・・・、 個人タクシーなので、適当にタクシーで稼ぎ、週末は農業をやることにしました。
野菜は売れるのですか?と質問すると、みちの駅とかで買ってくれるんですよ。米も作るんですか?という質問に対して、米は作っても安すぎて・・・・
将来的には、近所の農家が無料で土地を貸してくれるので、もっと野菜栽培の範囲を拡大する予定だという。農家の方は、荒地にしておくよりもこの方が農地として維持できるからいいのだという。
このような会話を通じて、運転手さんも生活のために必死に頑張っているんだなあ、という様子が伝わって来た。また農業行政の曖昧さを感じた。
by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/
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コメント
日本は物作りが得意な国、車や電子機器は世界の最先端、それでも食料に関しては、そんなに進んでいるようにも見えない。 食料は最重要商品だと思うのだけど。
尤も、漁業は遠くの海まで行き、他の国と問題が起こり兼ねない位に、漁獲を上げているが、農業に至っては何ともはや。
農業不毛地と云うのも有るだろうが、日本の技術を持って、本格的に、改良すれば、問題はなくなるだろうに。
近い将来、食料は必ず不足すると思う。 そんな時に多くの国が輸出規制をかけたら、日本の食糧はどうするのだろう。
投稿: Tom | 2009年3月19日 (木) 22時36分