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2009年4月24日 (金)

㈱丸十 精密板金加工の先端を行く会社

先日、兵庫県加古川市にある ㈱丸十さん を訪問した。同社は鉄、アルミ、ステンレス等の精密板金の先端を行く会社である。同社とのご縁は、昨年末、異業種交流促進協議会主催の「事業化交流マッチング」という会合に、同社がプレゼンターとして参加された時、私がプレゼン後の同社を中心としたグループ討議のコーディネーターを勤めさせて頂いたことにある。

JR加古川駅で営業徳賀さんと待ち合わせ、車で北へ20分、農村風景が続く中に、センスの良い美しい本社兼工場があった。松尾社長の出迎えを受ける。同社は1931年、松尾清市鎌製作所として創業、1972年、㈱丸十として法人化し現在に至っている。従業員70名、平均年齢35歳という若さ溢れた会社だ。

2005年、新工場完成を契機として、第3の創業と称し「伝統原点!使って喜ばれる超精密板金」をスローガンとして頑張っておられる。社訓の中に、信用を重んじ誠実を尽くし・・・、勤労を喜び和をもって社員の幸福を築く、という言葉があるが、3代目である松尾社長はこの精神を受け継いでおられる。工場を歩いて驚かされるのは、中小企業としては広い工場エリアに整然として並んだ生産システムとそこで働く人達の明るい表情だ。社訓と照らし合わせて見て成る程と思わせるものがあった。

同社は板金加工が専門であるが、板金加工のみならず、メッキ・塗装、組立・配線まで対応可能であるというのがセールスポイントで、受注後、図面・金型の検討→NCプログラム作成→抜き→曲げ→溶接→塗装・メッキ→組立→検査→出荷、という一貫生産を行っている。同社が誇る設備は、3次元CAD/CAMシステム、レーザー機、プレス機、溶接機、レーザーQCシステム等、多種多様だ。それらの設備によって作られる製品は、ETC用車両検知器、高速道通行券発行機、自動販売機、医療機器関連機器、物流装置関連機器等、多種多様で、約70社との取引実績がある。

良き製品を供給するために日夜努力されており、今回の工場見学においても、工程の改善活動が現場で行われている様子をお見受けした(写真)。また、顧客からのクレームや社内不適合については、発生後、30分以内に通報すると共に、2日以内にグループ長が対策書を作成し社長に提出しなければならないというルールを徹底している、等品質管理が徹底している様だ。

最後に、同社は、インターンシップや地域祭りへの参加、等、地域への貢献も積極的におこなっており、地元に愛される会社として存在しているとお見受けした。

by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

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明るい事務所

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整然とした工場と

改善活動の状況
を示す掲示板

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