イタリア紀行(その1)
先週、某旅行社のツアーでイタリアの旅を楽しんだ。
ツアーの総勢は約40人で、いつもの通り約7割が女性であった。夫婦、女性同士、家族連れ、と様々であった。特記すべきこととしては、世界サミットの時期と重なったことで、ローマにおいて、アメリカのオバマ大統領のヴァチカン訪問に遭遇し、スケジュールが若干変更になった。
最近、イタリアに於ける日本人観光客は減少気味だという。
他の国からの観光客は増加し、全体としては増えているというのにである。この理由として、ある新聞紙上には、イタリアにおけるホテルや店のサービスの低下、不当な料金の請求などが挙げられていた。
日本人観光客が減少している原因としては、ひとつには女性が多いこともあると思う。西欧人の場合は、旅行は夫婦か家族連れといったケースが多いが、日本人の場合は、夫婦連れも少なく、女性同士での旅行というケースが多い。
旅行の目的は各人様々だが、現地の文化や芸術、自然などの他に、料理やショッピングを楽しむことも大きな目的であるが、後者は圧倒的に女性の方々が重視する傾向にある。私などは、ホテルが少々粗末であったりしても我慢できるし、買物なども余り興味がないが、女性の方々はそうはいかない。ホテルや店のサービスの低下には敏感である。
イタリア政府も今後、サービスの向上に努め、日本人観光客の回復を図るそうだ。
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さて、今回はドバイ経由でミラノ入りし、ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ピサ、オルビエート、ローマ、ナポリ、ポンペイ、カプリ島と旅行した。以下は、自分が作成した「No.9 旅行の思い出」からの抜粋(主として印象に残った点)である。
ドバイ空港の免税店は、約1kmの長さに亘り、きらびやかな店が立ち並び、石油資本で潤っている国の繁栄を感じるが、反面空しさを覚える。
<ミラノ>
イタリア経済とファッションの中心地である。
訪れた所:スフォルツェスコ城、スカラ座、十字型の商店街、ドゥオモ(大聖堂)
スカラ座は教会の建物の上に1778年、オペラ座を建て増した建物で世界の舞台となっている。十字型の商店街はイタリア統一を記念して1867年に建てられたアーケード街で、イタリア初代国王の名前が付してある。十字路の中央にあるドームの天井のガラスを通して入る自然光が、フレスコ画やモザイク画を優美に浮き立たせて美しかった。フレスコ画には、4人の女神が描かれている。それぞれアジア、アフリカ、南アメリカ、ヨーロッパ、と当時の世界を構成する4大陸をイメージした寓意画となったいる。また、世界のファションをリードするファッションに溢れた街であった。ドゥオモは500年近い歳月をかけて建てられたゴシック建築でミラノのシンボル。天に伸びる135本の小さな尖塔がある。
<ヴェネツィア>
12世紀以降、大航海時代、東西貿易の中継地として莫大な富を築く。マルコポーロが生まれたところである。またシェイクスピアのヴェニスの商人で知られている。
訪れた所:サン・マルコ寺院、ヴェネツィアガラス工房、ドウカーレ宮殿
4人乗りのゴンドラ船で迷路の様に入り込んだ運河を巡る遊覧を楽しんだ後、サン・マルコ寺院へ。サン・マルコ寺院は、828年、アレキサンドリアから運ばれた聖マルコの遺骸を安置する場所として礼拝堂を建てたのが起源。18金尽くめの装飾で覆われていて絢爛たる姿を呈している。ヴェネツィアガラス工房を見学。ここで金彩入り赤、青ペアのグラスを購入。
続く
by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/
<ミラノ>
十字型商店街
<ヴェネツィア>
サン・マルコ寺院
<ヴェネツィア>
ゴンドラ遊覧
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