メッキ業界におけるユニークな会社「エビナ電化工業」
先日、テレビ番組「カンブリア宮殿」を観ると、東京大田区にあるエビナ電化工業という会社が取り挙げられていた。
この会社はメッキを業務とする会社で、ナノレベルの高精度薄膜技術を誇っている。そして他社がやらない難しい仕事を積極的に引き受けているという。
社員は約100名。メッキ会社であるというのに、従業員の6割は女性だ。社長の海老名氏の話によれば10年程前から優秀な女性を採用することを会社の方針にしているという。
というのは、優秀な男子は大企業に取られてしまうので、同社としては優秀な女性を採用しているのだという。そのため女性の給与は世間相場より高くしている。
最近では結婚して夫の職場が他府県にあるので勤務上無理でやめていく女性社員を引き止めるため、女性社員の給与を引き上げているとも言っておられた。その場合、彼女の夫は同社近くの会社に勤めることに変更するのだという。
また、同社は研究開発に力を入れているが、彼女達の仕事は、男性よりは相対的に緻密であるという。緻密さやl細やかさについては一般的にそのような傾向があるので、私も同感だ。
同社では女性が多いため、社内の化粧室や娯楽室など、女性重視の職場環境にするためにかなり投資し、女性が働きやすい環境をつくることを心がけておられる。
番組では、若い女性が仲良く協力して活き活きと働いている様子が映し出されていた。人材不足気味な中小企業における女性の積極的な登用という意味で、今後、参考となる事例であると思った。
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コメント
へぇー、面白い会社ですね。
メッキは意外なところで重要な役割をしていて、日常生活の中でもおや?と注意を引かれることがあります。これからのハイテク社会でも重要度は増すでしょうね。
テレビ東京は端っこのテレビ局感があるので普段見る機会がすくないですが、「カンブリア宮殿」と「ガイアの夜明け」は面白いものをやっていますね。でも、見逃してあとで残念!と思うことがしばしば。
投稿: 追撃コラム | 2009年9月 7日 (月) 01時06分
製造会社で、それも今まで男の職場といわれるメッキ業で、女性を優先して採用している会社にはお目にかかったことがありませんでした。
やぎ
投稿: やぎ | 2009年9月 7日 (月) 09時15分