大和三山万葉ウオーク
万葉文化館主催の万葉ウオークに家内と一緒に参加(9月23日)。近鉄・大和八木に集合。一行約40名。講師は万葉古代学研究所主任研究員の井上さやか さんとガイドであるご夫婦の案内で秋のひと時を楽しむ。
我々はこのウオークには始めての参加であったが、毎年1回、この時期に行われているそうだ。そしてルートは、なかなか立ち寄ることの少ないところを結んだルートで、観光ルートからは外れている。
まずは耳成山へ。耳成山は大和三山では、139mと最も低い山である。もとはもっと高い山であったが、盆地の陥没で沈下し、山の頭部が地上に残された単調な円錐形で、人の顔にたとえれば耳がないような山なので耳無山→耳成山といわれるようになったそうだ。
麓に詠み人知らずの歌碑があるのを見て横大路(伊勢街道)を東へ向うと三輪神社があった。境内には、江戸時代、御蔭まいりの時、多くの人々の目印になった大欅(けやき)があった。現在はご神木として地域の人に崇められている。
そこを出て吉備池へ。吉備池の堤に大津皇子と大伯皇女の歌碑があった。ここからは大和三山の香具山、畝傍山、耳成山が一望でき、美しい眺めだ。辺りには彼岸花が沢山咲いており、のどかな気分にさせられた。
(大津の皇子の歌:皇子が謀反の疑いをかけられ死刑に処せられる時に詠んだ歌)
「ももづたふ磐余(いはれ)の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ」
(百に伝う磐余の池に鳴く鴨を見るのも今日を限りとして、私は雲の彼方に去るのだろうか)
この後、安部寺跡→磐余の道→安部文殊院→土舞台を経て、桜井駅へ。桜井駅に至るまでに、「桜の井」という桜井の名の由来となっている井戸があった。
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写真上から
・耳成山登山口
・三輪神社
・大津の皇子の歌碑
(吉備池の堤にある。遠方に見えるのは畝傍山)
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