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2009年10月

2009年10月28日 (水)

大阪販売士協会での講演

先週、大阪販売士協会が主催する「販売士塾」で、講演する機会があった。同協会では、販売士の資質向上・メンバー間の交流並びに会員の拡充を図るため、“販売士塾”と称した講演会を年に数回開催している。販売士に限らず、一般の方も参加できるが、今回、約40名と多くの参加者を得て、マイドーム大阪の研修室での講演はやりがいがあった。

因みに申し上げると、販売士というのは、商工会議所認定の販売・マーケティングの専門家資格である。

今回、私が行った講演は、『非製造業の方にも役立つ ものづくりにおけるマーケティングについて考える』で、多くの事例を挙げて説明した。

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そもそも私が、このようなマーケティング関連の講演を始めたのはごく最近で、その理由は、一般的に見て製造業の方は、ものをつくるのに顧客とか市場とかを意識されることが少なく、つくれば売れるだろうと考えておられる傾向がある、また、ものづくりには自信があるが、販売とかマーケチングは弱い、と自己分析されているからである。

そこで、マーケティングの基本を知って頂き、ものを売るためのしくみを理解してもらおうというわけである。
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講演後の交流会・名刺交換会で、聴講された方と懇談させて頂いたが、皆さん少々は満足されている様子が窺えたので安堵している。

今回のような、「ものづくりにおけるマーケティング」に関連した講演を、今後も実施して行きたいと考えていたところ、来年早々、東北地方の某都市の商工会から講師の依頼があったので、同様な講演を行うことを考えている。

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2009年10月22日 (木)

大阪市中央卸売市場 本場で見た光景

先日、中小企業庁主催で実施されている農商工連携支援人材の研修会の一貫として、大阪市中央卸売市場本場(ほんじょう)の見学会に参加。果物卸売場、野菜卸売場のせり、水産、果物、野菜仲卸売場を見学。

せりは、水産物は午前4時頃から、果物・野菜は午前5時頃から行われており、当日は果物せりの現場を見ることができた。卸売会社(売り方)が全国各地から出荷された果物をスーパーや小売店から注文を受けた仲卸業者(買い方)に、せりによって販売している様子を見た。売り方は、せり人、記帳者、品物の紹介者の3人1組で行われ、一番高いところに落ちる。せり人はアーとかウーと掛け声を出して買う人の手(値段)を見ている。(写真1)

近年、せりの量が、果物生産者の高齢化により次第に減少して来ているとのことで、かってはせりに参加する人がもっと多く活況を呈していたという。更にこの状態が続けばどうなるのだろうと思うと淋しくなる。農業行政の行方に期待したい。

果物仲卸売場の中に、徳島県・上勝町からの出荷品だと思われる「木の葉」を見かけた。これは、日本料理の「つまもの(飾り)」として使われるもので、上勝町が町の活性化につなげた商品である。(写真2)  →以前のブログ参照。

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(写真1)
果物のせり

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(写真2)
果物仲卸売場で
見かけた
「木の葉」

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2009年10月20日 (火)

関西空港について思うこと

ここ2年間、海外旅行に何回か行ったが、日本に帰ってくるたびに関西空港の地味な装いが気にかかる。何も豪華にせよということではないが、成田と並ぶ日本の玄関口として、もう少し、ここは日本だなあと思わせる演出が欲しいところだ。

例えば、日本文化を代表するような花鳥風月をちりばめた絵画とか、日本建築の特徴を帯びた造形物とかにより、空港を彩ったりしたらどうかと思う。今のような彩の少ないコンクリートと鉄骨で固められた様子は殺風景そのものだ。

ドバイ空港などのように、オイルマネーの力を誇示するように必要以上に豪華なものは要らないが、せめてベトナムのサイゴン空港などのように、南国の花で美しく彩り、自国の特徴を表現している空港にすればいいのになあと思う。

しかし、そこには、世界でも珍しい株式会社が運営する関西空港の持つ限界があるのだろう。空港の建設費はいまだに、着陸料や空港施設の使用料などに跳ね返っている。ボーイング777の着陸料は仁川17万円、関空58万円という。経営努力だけではどうしようもない。空港の見映えよくするなどということは所詮無理なことであることは理解できる。

関西空港は、見映えは良くないが機能的には優れているという。日本で唯一、国内線と国際線の乗り継ぎができ、24時間使用でき、貨物便も利用できる空港で、空港としては良い部類に属するという。問題は高コストと都心へのアクセスの悪さだという。

そくで今後求められるのは、国家戦略としての航空行政なのであろう。最近羽田空港のハブ化とかいう話が出ている、また日本のハブは仁川とまで言われているが、このような問題も含めて、国が本格的に、関西空港、羽田空港、成田空港を含めて、他国との航空競争に立ち向かうことができる空港にするために知恵を絞る時が来ているのだと思う。

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2009年10月 6日 (火)

苦節5年、悲願成就・楽天イーグルス

先日、CSシリーズ進出を決定し、更に2位を窺う東北楽天ゴールデンイーグルスの躍進は、何ごとでも、皆が一致協力すればできるんだなあ、という教訓や希望を与えてくれる好例である。

そもそも楽天球団は、近鉄球団の経営不振を契機に生まれた球団である。今から5年前、近鉄球団が廃団となり、10球団1リーグ制度が当時のプロ野球関係者の間で議論されたことがある。その時、選手会が経営側に対してストを打ち、またファンが2リーグ制維持を支持して、生まれた球団である。

2009100400000504sanspobaseview000_3 当初、選手集めが大変だった。本来、廃団となった近鉄球団の選手は、吸収先のオリックス球団と2分されるべきだったのにもかかわらず、殆どの選手がオリックスへ引き込まれた。そんな一からの出発であった。初代の田尾監督、現在の野村監督と、このようなチームをよくここまで育て上げたものだ。

これは朝日新聞に掲載された記事からの抜粋であるが、チームのリーダー的役割を演じている山崎剛司選手の手記を読むと、球団創設時からの苦労話がよく伝わって来て、思わず涙を誘われる。
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・・・・楽天に来て、よかった。オリックスをクビになった時にやめなくてよかった。4年前、久米島のキャンプに行った時のことを覚えている。自由契約になって不安いっぱいの俺がいうのも何だけど、メンバーを見て「ひでえな」と思ったね。捨てられた選手の集まりだもん。練習の仕方もわからない、連携もカットプレーもできない。環境面も1年目はフルスタのロッカーは狭くて、シャワーの水もあまり出なくてね。・・・・・・・・・

試合は連敗、連敗で本当に勝てない。結局、38勝しか出来なかった。だから1勝の喜び、重みを感じるようになった。どんな不細工でもいいから勝つように若手を仕向けない、という気持ちが出てきた。技術的なことはしようがない。でも、その前の戦う姿勢がないとかボーンヘッドとかは、めちゃめちゃ怒ったね。・・・・例えば青山。1塁のベースカバーを何度も怠ったときは、心を鬼にしてひっぱたいた。ワンバンドを体で止めない嶋にも言ったね。お前のミスで、どれだけみんなの生活をダメにしてるんやと。永井は逃げの投球でKOされた時、ベンチで説教した。今年、ようふた桁勝ってくれたよね、うれしいよ。最近では鉄平。中日の後輩でかわいいし、リーダーシップを取って欲しいから厳しく言った。首を痛めて欠場した日、ミーチングでやり玉に挙げたよ。痛いって言い過ぎなんじゃと。・・・・・・・

・・・・野村監督に出会って(自分自身も)大きく変わった。それまでは何も考えず、配球データも見たことがなかった。データや監督の教えを参考にするようになって、沢山打たせてもらった。三振を怖がらなくていいと言われたのも大きかった。読みが外れたら「ごめんなさい」で帰ってきていいと。嬉しかったのは、07年の4月。全く打てず、ああ、これで引退していくんかなという気持ちだった。元気のなさが顔に出てたんだろうね。監督が打撃ゲージまで来てくれて「まだ4月やぞ。ベテランなんだから、焦らずやれや」と言ってくれた。すごく楽になった。あの時からエンジンがかかって2冠王(本塁打、打点)が取れた。だから、監督には優秀の美を飾らせてあげたい。是非、胴上げしたいね。・・・・・・・・
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野村監督は、自身の下積み経験があるためか、他球団でお払い箱になった選手を再生する手腕では有名だ。楽天に来てからも、山崎選手が自身の才能を遅まきながら開花させたし、中日では目の出なかった鉄平を今期、首位打者有望になるまでの状態に開花させた。草野、渡辺直の三遊間は社会人出のドラフト下位指名。他球団なら年齢を考えて獲得しなかっただろう、と野村監督は述べている。その他、適材適所で、選手の長所をうまく引き出している。勿論、岩隈選手や田中選手などの陽の当たる選手の活躍は言うまでもない。

楽天球団の経営方針もしっかりとしていた。地域密着主義に徹し、仙台を始めとした、東北地方のファンを獲得しようとファンサービスに努めた。若手選手による小学校訪問などはその一例である。そして今期の平均来場者数は1万6700人を超えた。

by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

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