奈良・桜井 纒向遺跡
今年になって、明日香での万葉セミナーを聴講したことをきっかけとして、古代への興味をもった。それ以来、遺跡発見などのニュースには素早く惹きつけられる。
先日、邪馬台国の有力候補地とされている奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で、3世紀前半(弥生時代末~古墳時代初め)の大型建物跡1棟が見つかったというニュースを聞いた。
11月14日、15日には現地説明会があるというので、行こうと思っていたが、残念ながら他に所用があり都合がつかなかったのは残念だ。このような現地説明会には数回行ったことがある。最初は、卑弥呼の墓との説がある箸墓古墳に近い黒塚古墳で三角縁神獣鏡が発見された時だ。1998年1月のことだ。この時感じたのは考古学ファンが思ったよりも多いということだ。寒中というのにJR柳本駅から現地まで延々と行列が続き、現場にたどり着いたのは4時間後であった。
新聞の報道によると、今回の現地説明会には1万人以上の人出が見込まれ、JRは巻向駅までの臨時電車を運行し、桜井市も職員50人を派遣するという。
さて、この纒向(まきむく)遺跡の発見を機に、邪馬台国の所在地論争がまた活発化するのであろう。邪馬台国は、3世紀末の中国の史書「魏志倭人伝」に記載されている。宮殿や物見櫓、城柵があったと記載されているが、纒向遺跡ではこれまで大型建物跡が出土されておらず、畿内説の弱点とされてきただけに、今回の発見により、どのような論争に発展するか面白い。
by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/
写真は
某新聞社
撮影
2009.11.14
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