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2010年1月10日 (日)

茶器に見る朝鮮半島と日本の文化交流

韓流ドラマが日本に受け入れられ、依然として人気を維持していることは両国の友好のために喜ばしいことである。このような文化交流が今後も引き続いて行われることにより過去のわだかまりを捨てて両国の関係が改善されることを願うものである。

ところで茶道の話になるが、日本の茶道は室町時代に「書院の茶」として始まったが、その後、室町時代の初期から安土桃山時代にかけて「わび・さび」を重んじる「草庵の茶(わび茶)」へ変化していった。それにつれて茶器も唐物(中国製)を中心とするものから高麗物(朝鮮半島製)や和物(日本製)がふさわしいというように茶道の価値観が変化していったと伝えられている。わび茶といえば千利休が思い浮かぶ。

高麗茶碗もこの流れとして日本に伝わった。その中の「井戸茶碗」は朝鮮半島では、李氏朝鮮時代に作られたもので、日常、庶民の食事用として用いられていたものらしい。それが「わび茶」にふさわしい素朴で力強い味わいがあるものとして注目された。お茶の「緑」が地味な褐色の茶碗の中で映えて見えるところがよいらしい。桃山時代の「山上宗二記(やまのうえそうじき)」には「井戸茶碗、これ天下一の高麗茶碗」と評されている。一方、朝鮮には茶道の習慣がなく青磁に代表されるような均整のとれた美しいものが好まれたという。

Ohido_kizaemon このように朝鮮半島では日の目を見なかった「井戸茶碗」が日本で脚光を浴びたということは大変興味深い。現在、韓国でもこのことが注目され、この茶碗の製造方法についての研究がなされているどいうことである。このように日韓両国がお互いの文化を認め合うことが今後とも必要である。

「喜左衛門井戸」
大井戸茶碗(国宝)
京都・孤蓬庵

by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

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