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2010年2月20日 (土)

ここにも健在のメイド・イン・ジャパン

TV番組ガイアの夜明けで不思議な光景が映し出されていた。関空から降り立った若い中国人観光客の女性が近くの岸和田カンカンベイサイドモールにやってきて、メイド・イン・ジャパンの子供服を買い求めているのだ。それもそれらの商品が中国製ではなく、日本製であることを念には念を入れて確認してである。

彼女達が仲間同士で話しているのを聞いていると、このJIPPON(ジポン)というブランドの子供服は、中国製とは明らかに縫製の出来映えが違うのだそうだ。それも歴然とした違いというのだ。しかも安い。たとえば日本製なのに写真の子供服は¥1,995。海外のブランド品では安くて3~4千円するのにというのだ。

Img56432277  なぜこのように日本製でありながら安く提供できるのであろうか、どのような企業が提供しているのであろうか? このデフレの中でユニクロと同様な価格破壊を先導し、薄利で自らの経営を苦しめているのではないかといった疑問を私は持った。しかしそのような心配は杞憂に過ぎなかった。
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このJIPPONは、堺市石津にある株式会社マーキーズが、岡山県倉敷市児島の有限会社マルミツアパレルというところに製造依頼しており、このマルミツアパレルの縫製作業が近くに住む主婦の内職に支えられているのだ。児島は元々繊維業が盛んな地域。現在も学生服、ユニホーム、ジーンズ等の製造が盛んである。日本産ジーンズ発祥の地としても有名だ。

内職の主婦の方々はかってこの地域のアパレル工場に勤めていた人達で、38歳から71歳の女性24人。家庭にはミシンやアイロンがあり、腕は確かで作業は速い。型紙さえあれば、仮縫いや仮止めなどの工程を飛ばして迅速に作業ができるベテラン揃いだ。これがJIPPONの低価格に繋がっている。勿論適切な利益を得ての話だ。

マルミツアパレルの社長さんとこれらの主婦とのコミュニケーションも抜群の様であり、だれがどのような仕事が得意であるとか、どの程度時間が空いているのかといった情報が頭の中にあり、タイミング良く受注を捌いているようにも思えた。そして、地域に埋もれた優れた技術の有効利用という観点からも、また主婦の方々の余暇の有効利用による家計への貢献といった観点からも、興味深いビジネスの発想であると感じた。

by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

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