寂しい朝青龍の引退
朝青龍が初場所中に泥酔して知人男性に暴行したとされる問題の責任を取り、引退を表明した。個性的で、好きな力士のひとりだっただけに寂しい想いがする。憎まれ役であったように報じられているが、好青年な一面もあった。
彼は度々横綱の品格を問われ続けた。なぜもう少し皆の忠告を聞き入れ、これを改めることをしなかったのであろう。若くして相撲の頂点に上り詰めたことで、いささか高慢になっていたのであろう。そして彼に真剣に意見してくれる人がいなかったということであろう。もう少し良き指導者に恵まれていたならば、このような事態にはならなかったであろう、と思うと残念でならない。
しかしながら、今回の引退は潔い決断であり、ベストな選択であった。彼の天敵と呼ばれた内館牧子さんが言われるように”横綱たる者がいかなる処分でも勧告されて従うというのは恥ずかしいことです”という事態を避け、自ら引退したことは角界の美意識でもあった。
将来、モンゴルに帰国することになると思うが、決して日本を恨むことなく、日本とモンゴルの友好のために尽くされるとを切に望みたい。
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余談であるが、これとは異なる政治の世界では、部下の者が起訴されているにもかかわらず政治的、道義的責任をとらずにいる人が民主党の中枢にいる(通常、部下の問題は、上司の問題でもある)、ことは、潔くない。民主党にはこれからの日本を良くして欲しいと思う気持ちが強いだけに残念でならない。
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