「みのお市民まちなみ会議」では、季節折々、パネル展などのイベントを行う他、通常月1回のタウンウォッチングを行っている。先日の土曜日のタウンウォッチングには、一般参加を含め、約25名が参加した。梅雨明けの暑い一日であったが皆さん元気に歩かれた。
阪急桜井駅前にある桜井スーパーマーケットは、この程、建物の解体撤去が始まり、殆ど更地同然であった。わずかに(写真1)にあるように、銭湯の煙突だけがまだ残っていた。昭和34年(1959年)8月にオープンした当時は、鉄筋コンクリート造りの商業施設で、2階には銭湯「階上スーパー温泉」や結婚式場もあり大盛況であった。開業当初は箕面市域にスーパーがなかったこともあり、近隣からの買い物客が押し寄せた。最盛期は大阪万博の頃で、その後は車社会への転換に対応できず、また近隣に同種の店が出来て、客足が激減した。
阪急電車が箕面まで開業したのは明治43年(1910年)のことで、今年が丁度100年に当たる。その阪急電車が桜井駅前の西国街道を通っていたことが知られている。
桜井駅の近く半町2丁目に、「半町の牛回し」というところがあった(写真2)。昭和30年頃までは、3月末から田植えまで、馬喰いが来て牛の爪が反り返らないように爪切りをしていたが、牛が病気にならないように願いをかけて、ここで牛を回したと云われている。石塔は寛政3年(1791年)に建てられた牛神様である。牛に乗る大威徳明を牛神と考えた様である。
新稲西公園を過ぎて間もなくすると、雑木林のような中を通る。南側から住宅の波が押し寄せているが、残っているところは植木の苗木畑となっており、武蔵野の雑木林を思いださせてくれる。ここ新稲集落は旧集落の佇まいを残しており、家屋の建て替えが行われているが伝統を継承している。長屋門、虫籠窓、瓦屋根、家々を繋ぐ細い路地などがあり、江戸時代にタイムスリップしたような気分だ。巡礼街道の道端には大きな保護指定樹木も幾つか見られた。(写真3、4)
新稲4丁目の桜池は、今年7月より施行された「山すそ景観保全地区の指定」に伴い、山なみ景観との調和を確認する眺望点の一つで、今後、山すそ部に建設計画などを行う場合、この眺望点からのシミュレーションの提出が求められる。(写真5)
by 八木: http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/
写真1
(解体されている
桜市場。中央に
浴場の煙突が
見える)
写真2
(半町の牛回し)
写真3
(新稲付近の
巡礼街道)
写真4
(新稲付近
にある長屋門)
写真5
(桜池:
山なみ景観との
調和を確認する
眺望点のひとつ)
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