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2011年1月 4日 (火)

新年三箇日

大晦日から元旦にかけて少し雪が降った。正月に雪が降るのは、豊年になる前兆だという。ふと万葉集の大伴家持の歌が思い浮かんだ。

 「新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事」
 (新しい年の初めの初春の今日、めでたくも降る雪のように、いよいよ良いことが重なるように) 

この歌そのものは、759年の正月元旦の賀宴で、政争に翻弄され続けた不遇な環境の中で家持が雪に託した切なる祈りの歌であるが、私もこの歌にあやかり、今年も何か一つでも良いことがあるようにと祈った。

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長女一家が正月を我が家で過ごした。正月元旦、孫娘を連れて近所を散歩。子供は無邪気で好奇心旺盛だ。行先は彼女が行きたいところに任す。落ち葉拾いをしたり、池を見たり、畑で大根や人参、キャベツを見たりして約2時間、孫娘が楽しく遊んでいる様子を見ることは楽しいものだ。このような散歩の機会があれば、これからもできるだけ色々な経験をさせてあげたいと思った。

散歩の途中、広場で若いお母さんが、小学校低学年と思われる男の子二人とドッジボールに興じていた。ほほえましい光景だった。子供の虐待など暗い話が多い今日この頃なので、親子が楽しく遊んでいるこの光景が一層眩しく感じられた。

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世の中が経済的に豊かになったり、便利になったりしている一方で、人々の心は決して豊かになっていない、むしろ荒みつつあると云ってもよい。文明の発展の陰で、文化という精神的な人間の所産が廃れないようにするにはどのようにすべきかと思ったりする。そんなこともあって文明発展の歴史を勉強してみたくなり、年末より歴史書を繙くことから始めた。

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年初の風物詩「箱根駅伝」を今年も見た。早稲田大学の18年ぶりの総合優勝、東洋大学の三連覇ならず、名門日大の最下位沈下、10位以内のシード権を巡る熾烈な争い、これらの中に栄枯盛衰を感じた。

by 八木経営システム研究所 http://homepage3.nifty.com/yagikeieioffice/

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コメント

サイトを拝見させていただきました。
参考にさせて頂きます。
何卒よろしくお願いします。

投稿: 木山順子 | 2011年1月 4日 (火) 14時00分

木山さん
サイト訪問ありがとうございました。

投稿: やぎ | 2011年1月 4日 (火) 15時50分

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