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2011年6月 6日 (月)

映画「幸せの経済学」に感動!

東日本大震災に伴ってもたらされた福島原子力発電所事故。これにより人類が自らつくったものをコントロールできない原子力発電に対する懐疑とこのような危険なものを使わないようにしようとする運動が世界的に起きている。

近年、GNP(国民総生産)やGDP(国内総生産)といった指標に翻弄され、どれだけ経済成長したかということが「豊かな国」と定義され信じられて続けて来た。そして人々はこのような「見かけの幸せ」の陰で、実質的な幸せを失った。事実、自分は幸福であると感じる人の割合は下がってきている。

GNPと共に議論されなければならないのが近代科学技術の発展である。科学技術は不治の病を治療するような「善」な技術を生み出す一方、原子力などの間違えば人類を破滅に陥れる「悪」の技術を生み出した。また我々人類は便利さの代償として人間らしさ、人の絆を失いつつある。
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このような中、映画「幸せの経済学」が最近公開されたことは大変意義深く感じた。この映画は、グローバル経済で我々は幸せになれるだろうか?と問いかけている。

この映画の制作者で監督の一人であるヘレナ・ノーバーグ・ホッジさんは「人間の真の豊かさを取り戻すには、地域の結びつきを育てることが大切と話す。
(朝日新聞の記事より)

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スエーデン生まれで言語学者だったヘレナさんは、1975年から北インド北部ヒマラヤ近くのラダックに住み、急速な近代化のひずみを目の当たりにした。大量の商品と消費をたたえる西欧の文化が流れこみ、伝統的な暮らしが一変したという。

(映画の一シーン)
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映画の前半ではグローバリゼーションが引き起こす問題を描く。長距離輸送で浪費される資源。物質的に豊かな米国で、幸福と感じる人の割合が下がっていること。貧富の差が拡大し、対立や原理主義の台頭を生み出していること。

そして、解決の糸口として「ローカリゼーション」が提起されている。買う人に生産現場が想像できないほど巨大に膨れ上がった経済を、地域レベルにしようとする動きが採り上げられている。日本からは、有機農業を核に地域活性化が進む埼玉県小川町が紹介されている。

私自身まだこの映画を観ていない。是非観てみたいと思っている。
ネットにその予告編があったので、参考に示す:

映画「幸せの経済学」予告編
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