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2011年9月27日 (火)

天川村の円空仏:微笑のやさしさに感激

8月末、箕面の瀧安寺さんが主催した、大峰山方面へのツアーで訪れた天川村の栃尾というところに、円空が遺した円空仏があった。この円空仏は地元・天川村栃尾の村人の手によって大切に伝承されて来たのだという。当日、地元で管理されている方のご厚意により、円空仏が安置されている観音堂を開扉して、見せて頂くという幸運に恵まれた。
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円空は江戸初期、岐阜県羽島近くに生まれ、23才で出家。庶民教化と衆生救済のため、32才の時、木仏12万体の悲願を立てて、北海道から関西までの諸国を遍歴した。ここ天川村・大峰山にも二度訪れている。

円空上人は、庶民の中で生きた無名の遊行僧であり、旅の間に農民や漁民の信仰に応えるために神仏の姿を刻んで与えるという宗教的動機から彫刻を志した。

このためその作品は無欲無心で、素朴で、荒削りの力強い「のみ」のあとや丹念に小刻み彫られた「ノミ」のあと、また、その鋭い刀法の冴えとは逆に、目もと口もとに漂う微笑のやさしさは、拝む者の心に強烈に響き、親しみ、安らぎ、生きる喜びなどを感じさせてくれる。

栃尾観音堂には、聖観音菩薩立像、大弁財天女立像、金剛童子立像、護法神像の4体が安置されている。
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観音堂の裏山には、円空が仏像を彫るために籠ったと、云い伝えられる洞窟があった。
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