ならまち散歩
10月初め、家内と留学生Kさんの三人で奈良を訪れた。東大寺、薬師寺、唐招提寺へ向かう前に立ち寄った「ならまち」は、古の都のたたずまいを残し、素朴で、癒しを与えてくれる美しい町であった。
710年、平城京への遷都の時、飛鳥の法興寺(飛鳥寺)が元興寺として平城京に移され、この「ならまち」付近は「平城(なら)の飛鳥」と呼ばれていた。
「故郷の飛鳥はあれどあおによし平城の明日香を見らくし好しも」(大伴坂上郎女)・・・古京となった飛鳥もよいけれども、青丹よき奈良の明日香を見るものよいことよ・・・という万葉集の歌が遺されている。
現在、この元興寺の旧境内を中心とした地域は「ならまち」と呼ばれているが、平城京への遷都以来、まちづくりが続けられて来た。江戸時代の末期から明治時代にかけての町屋の面影を今に伝える「ならまち」は、都会からやってきた我々に、やすらぎと潤いを与えてくれる町であった。
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