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2012年2月 4日 (土)

世界に名を馳せる「池内タオル」

愛媛県今治にある社員わずか20数名の中小企業「池内タオル」は、独自のブランドを持ち、世界的にその存在を認められた企業だ。我が国では、タオル業界は、いわゆる斜陽産業だ。現在日本で使われているタオルの実に80%が輸入品だという。それだけに池内タオルの存在は光る。今治でも、かつては500社を越えた繊維業者は、いまでは130社に激減した。

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そんな中、社長の池内計司さんは、産地を守りたい。そのためには池内タオルだからこそ、今治だからこそつくれるものに的を絞ろうと考えた。池内さんが考えた同社のブランディング戦略は次のようなものである。

そのひとつは、「ミラクルソフトネス」と絶賛されたやわらかい風合いだ。輸入タオルの多くは、かたくて肌触りがゴワゴワしている。これに対して池内タオルは極上のやわらかさを備えたタオル「ストレーツ・カラーソリッド」をつくった。これは通常、タオルに使う太くて丈夫な糸でなく、ワイシャツ用の細くやわらかい糸をより合わせる、などの工夫を重ねた結果実現した。このタオルは、2002年、全米最大規模の生活用品展示会で、日本製品としては初の最優秀賞を獲得するという栄誉に輝いた。

池内さんは言う:

 「いいモノさえつくれば評価される、という考え方は甘い。私たちのように小さな企業がモノを売ろうとするとき、メーカーとしての生きざまが問われるのです。きっぱりとした方針を示するか否かが、顧客の支持を得られるか否かの分かれ目になるでしようね」

このような考えの下で次のようなことが、池内タオルではなされている。

*オーガニックコットンへのこだわり・・・大地を農薬で汚染しない。綿は生産工程で大地の農薬汚染という影の部分がある。全世界の農薬使用量のうち、70%が綿が占めているといわれている。  

*風の力でタオルを織る・・・クリーンエネルギーを使用。使う電力は100%風力発電であり(我が国唯一)、独自ブランド「風で織るタオル」を有する。今では購入者の40%がこれに賛同したリピーターである。

*「コットンヌーボー」・・・その年に採れたオーガニックコットンだけを使ってつくる。ワインのように毎年の収穫を楽しめる安全でピュアなタオルというコンセプトである。

 

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