地域密着で北海道で活躍するコンビニ・セイコーマート
北海道でコンビニと言えば、セイコーマートだそうだ。フランチャイズチェーンを形成している。創業者は赤尾氏、北海道で生まれ高校卒業後、札幌北の誉酒造に入社、翌年、関連会社の酒卸・丸ヨ西尾へ、働きながら70年に札幌短大を卒業、71年にセイコーマート1号店を立ち上げた。
コンビニを初めてつくり出したのは、このセイコーマートで、セブンイレブンよりも3年も先立つことだ。赤尾氏は、札幌の老舗酒卸・丸ヨ西尾で営業マンとして働いていたが、北海道外の大手卸との競合で、同じことをしていたのでは勝ち目はないことを認識し、自立独立経営の道を歩んで来たという。
赤尾氏の経営哲学は、地域に密着し、高齢化・過疎化が進む地域に元気を取戻すことだ。そのために、敢えて辺鄙な所にも出店している。
幾つか特徴的なことを記載すると、
新鮮で安全な商品を低価格でお客様へ提供することを基本理念としており、生鮮食品や酒類の品揃えに重点を置いている。商品としては、店の成り立ちが酒屋であったことからワイン販売に注力していることや、ホットシェフという、訓練を受けた店員が、店内の 厨房で弁当・おにぎり、ホットスナックを手作りし、温かいまま販売することなどを行っている。
これらは、同社が、農場から工場までを所有し、全てを自前で賄える体制が整っているからである。工場の中には、倒産した雪印乳業の関連会社なども含まれ、これらを再生させ、地域の雇用維持にも貢献している。
近年、流通業界は大資本による市場支配が拡大つつあり、小さな会社が片隅に追いやられている傾向があるが、セイコーマートの活躍は、このような状勢の中で明るい光を投げかけるものである。
セイコー―マートのHPは、http://www.seicomart.co.jp/
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