近江商人郷土館・・近江商人のふる里を訪れる
以前から行こうと思ってなかなか実現しなかった近江商人の里へ、先日思い立ち、行って来ました。近江商人の里とはいっても、一カ所に集まっているわけではなく、近江八幡、五個荘、日野、高島、豊郷、湖東地方と散在しています。
今回は、湖東地方にある近江商人郷土館へ行ってきました。そこはJR近江八幡から近江鉄道に乗り換え、八日市で下車。タクシーで6分くらいのところの東近江市小田刈町にあります。
これからも他の近江商人のふる里を訪れたいと思いますが、まず最初に近江商人郷土館を選んだのは、今年の2月末に仲間と共同で出版した書籍「伸びる会社はここが違う!元気企業に学ぶ7ヶ条」(出版文化社)の中で、日本的な経営の良さを訴え、近江商人の「三方よし」の精神を取り上げたからです。
そして、近江商人の「三方よし」について、末永國紀氏の著書「近江商人-現代を生き抜くビジネスの指針」の中から、丁吟の小林吟衛門などについての記述を引用させて頂きましたが、その書籍の中に多くの「近江商人郷土館」の資料が掲載されていたからです。
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ところで、近江商人郷土館は、映画「てんびんの詩」の舞台にもなったところで、「丁吟」の屋号で知られる小林吟衛門の屋敷と土蔵が公開されており、近江商人の商業活動や生活様式が鮮明に伝えられています。
小林家は、代々丁子屋吟衛門を襲名し「丁吟」と称され、初代吟衛門は、寛政10年(1798)に麻布の行商を始め、繊維卸、金融業を江戸、大阪、京都で営んだ。その後、小林家は、彦根藩主より苗字帯刀を許され藩の御用商人になった。明治には、近江銀行や綿布会社、治田鉱山、近江鉄道の創設経営などに参加している。そして現在、アパレル関係の会社である「チョーギン」に名前を残している。
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館内の案内を同館の西沢氏にして頂いた。ご親切な案内により、日本的な経営のルーツである近江商人についての理解を一層深めることができました。
小林当主の商訓、帳面類・看板などの店の様子、行商の旅に必要なもの、近江の歴史や変遷を伝える古文書、隠居後の当主統括の場となった座敷蔵(隠居蔵)、大蔵、川の水を引き込んだ川戸蔵、従業員の教育資料、などを見学させて頂きました。
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(近江商人郷土館入口)
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(旧丁吟本家・小林亭母屋)
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(商訓) (店の様子)
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(江戸時代の近江商人長者番付) (銭箱)
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(行商の旅姿) (旅衣装)
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(小林家は彦根藩の勘定奉行を勤めていた関係で、
桜田門外の変の際、事件の様子が小林家に
急報された。その時の事情を伝える文書。
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(4代目の洋行時の所持品) (小林家と近江鉄道)
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(母屋の庭)
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(従業員の教育に熱心であった)
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(隠居蔵)
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(川戸蔵) (大蔵)
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(厨房)
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(映画「てんびんの詩」関係の写真など)
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