旭天鵬関、優勝おめでとうございます。
旭天鵬が千秋楽で、栃煌山との優勝決定殿を制し初優勝した。日本人力士の優勝が最近途絶えている中、同じ日本人として、栃煌山の優勝への期待もあったが、この度の旭天鵬の優勝を心から称たい。昭和以降では最年長となる37歳8か月の優勝であった。
旭天鵬が日本にやって来たのは21年前。今でこそモンゴル出身の力士が多く、また大いに活躍しているが、彼は初めてのモンゴル人力士で、云わばモンゴル力士のパイオニアであった。
厳しい稽古で、いくら逃げ出そうかと思ったらしい。しかし彼は挫けず、じっと堪えた。今回の栄光は忍耐と地道な稽古の賜物である。
優勝後のインタビューを聞いた。流ちょうな日本語で、謙虚に話す姿に人間性豊かな人格が垣間見え、共感を覚えた。 「最近涙もろくなって」と笑わせ、「優勝など思いもよらなかった」と優勝の喜びを率直に表した。
彼は、モンゴルの後輩の面倒見も良いという。日本への帰化もした。将来は良き指導者となって、我が国相撲界の発展と日本・モンゴル両国の友好に一役買って欲しいものだ。
優勝パレードには、横綱白鳳が、旗手として友情参加し、旭天鵬の優勝に花を添えた。白鳳に「自分の優勝より嬉しい」と云わせたところに、人に愛される旭天鵬の側面を見た。
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