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2013年1月20日 (日)

木下恵介監督の映画作品に思う

最近、若い世代の間で、故・木下恵介監督の映画作品に共感を覚える人たちが増えて来ているという。その背景には、勝った、負けたとかで何かと評価される世知辛い世の中で、時代に流されず、本来の自分を取り戻して生きてゆきたいという、若い人たちの価値観の変化がある様だ。

木下恵介監督は、社会派の映画監督として、戦後、弱い立場の人たちに焦点をあてて、庶民の喜怒哀楽を撮影し続けて来た。同時代の黒沢明監督が、どちらかと言えば強い人物とか、芸術的な面を重視して来たのとは対称的である。勿論どちらが良いといったことではなく、お互いにライバルとして、対照的な分野の作品を発表し、戦後の映画界を牽引して来た。

木下恵介監督は、戦争の空しさ、人間の悲哀、貧困などについての作品を多く世に出した。「二十四の瞳」「女の園」「喜びも悲しみも幾年月」などの作品がある。私は、この中の「二十四の瞳」(1954年制作、松竹映画)(原作・壺井栄)を、学生時代、大阪の難波の映画館で観たことを今でも鮮明に覚えている。高峰秀子さん主演の大石先生が、戦時中の暗い、苦難に満ちた世の中を、12人の子供たちとの触れ合いを通じて、懸命に励ましながら生きて行く姿に大変感動したものだ。

木下恵介作品のような映画は少なくなって来ているが、このような作品に共感するような若い世代が増えて来ていることを嬉しく思う。写真は映画「二十四の瞳」の中の2つのシーン(Wikipediaより転載)である。

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