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2013年2月

2013年2月27日 (水)

旭電機化成㈱(大阪市東成区)・脱下請け 雑談は商機

先日、朝日新聞を見ていると、『東成のプラスチック製品製造会社、脱下請け 雑談は商機』という見出しが目に飛び込んだ。改めてよく見ると5年ほど前、私が大阪商工会議所・東成生野支部の経営相談員の仕事をさせて頂いていた時、色々とお世話になった大阪市東成区にある『旭電機化成㈱』であった。社長の原直宏さんとは、よく懇談させて頂いた。

同社は、創業80年の老舗であるが、長年大手企業の下請けに甘んじて来た。新聞にも掲載の様に、1990年代のバブル崩壊や円高による元請の海外進出で、受注が激減...。しかし一人も解雇することなく自立営業型の企業として蘇った。それは自社製品開発に移行したからである。

今では自社製品の売上は下請け受注を上回り、7割を占める。自社製品開発に欠かせないのは、顧客の声はいうまでもないが、社員のアイデアだという。専務の原守男さんが心がけているのは、社員との気楽な会話で、そこから生み出される社員の何気ない感想や意見に耳を傾けることだという。

外部の人の力を借りることも必要だが、何よりも先ず、自社のことを知り尽くした社員の人材を十分に活用することの必要性を教えてくれる企業事例である。
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2013年2月26日 (火)

大阪歴史博物館特別展「天下の城下町・大坂と江戸」

今、大阪歴史博物館(地下鉄谷町4丁目から徒歩5分のところにある)で、特別展「天下の城下町・大坂と江戸」が行われています。織田信長の城下町に始まり、豊臣秀吉、徳川家康による大坂と江戸それぞれの城下町の誕生から完成に至るまでの歴史について、絵画資料や、古文書、発掘資料などによって紹介されています。開催期間:2月2日~3月25日。特別協力:東京都江戸東京博物館。

2月24日(日)には、シンポジウム・大阪上町台地から都市を考える「近世の二大城下町 大坂と江戸」が開催され、私も聴講に行って来ました。

大阪の町、東京の町が現在の形に形成されるまでの過程など、大阪と東京の歴史関係者6名の講師による講演は大変興味深いものでした。

3月10日には、脇田館長による講演会「大坂と江戸」が予定されていて(当日先着順)、これにも参加しようと思っています。

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2013年2月18日 (月)

芥川賞受賞作「abサンゴ」のこと

文藝春秋の3月特別号で、黒田夏子さんの芥川賞受賞作「abさんご」が掲載されていたので読んでみた。噂で聞いていたが、今までの小説にはなかった独特なスタイルの文体である。

文章は写真の様に、横書きで、”ひらがな”が主体の文章であり、漢字は極端に少ない。例えば、普段よく使う漢字 ”状態”は ”じょうたい”、”自然に” は ”しぜんに” というように表現され、読んでいて、どこで言葉が終わりになるのか分からないので、もう一度読み直して見るというようなことを何度も繰り返す、従ってものすごく読むのに時間がかかる。また、”傘” は ” 天からふるものをしのぐどうぐ ”という様に表現されているので、じっくりとそれが何を意味するか考えなければならない。

ということで、昨日約三分の一読んだところで、諦めて中断した。また時間をおいて残りの読書に再挑戦しようと思っている。というのも芥川賞選考者の下記のようなコメントを読んで、再挑戦する気持ちになったからである。文学書などたまにしか読まない私であるが、文学の専門家の意見を信じたい。
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選考者の中で黒田さんの作品を推した人の一人は、読み始めて直ぐに投げ出したくなったが、3回読み返すうちに次第に、文章の良さが分かるようになった。また別の選考者は、読みにくいこの上ない文章だが、いつの間にか、ひらがなを漢字に、意味を持つ単語に変換しながら受け入れていると、大和言葉の世界が立ち現れて来て楽しく読めた。

また、選考に反対だった人の中にも、この作品が受賞に決まった時、反対したにもかかわらず、嬉しかったと。と様々な意見が出た様である。
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受賞者の黒田さんは、いまさら若い方のおじゃまになっては、というためらいもあったと述べられている。

そして、史上最高齢の受賞でしかも独特の文章スタイルであったことを反映してか、次のように述べられている。「ただもしこういうめずらしい例をつくれたことで、おそらくはほかにも少なくはない長年うずもれたままになってきた作品や才能が、一つでも二つでも見つけられるきっかけになるものなら、それはそれでひとつの役割ではあるかともおもっております」。

黒田さんは謙虚な方だ。

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2013年2月16日 (土)

仲間の御夫妻が朝日放送「新婚さんいらっしゃい!」に出演

私が参加している箕面市のNPO団体『箕面滝道アンテナショップ・箕瀧案』のメンバーの中に、いつも仲睦まじく御夫婦で会合に参加されているご夫婦がいらっしゃる。志村さんご夫妻(奥さんの旧姓は早矢仕さん)である。

ご主人は80歳代半ば、奥さんは70歳代半ばで、おふたりは最近結婚された。おふたりともお互いの伴侶をなくされた後の再婚である。最近、熟年離婚であるとか、若い方でも早い段階で離婚に至る人が多いこの時世で、このような“老年結婚”とも言える、ほほえましい結婚をされる方もおられるのだと私は感動させられた。

この志村御夫妻が、先月1月27日、朝日放送「新婚さんいらっしゃい!」に出演された。この番組は概ね若い新婚さんが出場するのが普通であるが、志村さんご夫婦の場合は特例であったらしく、新聞の番組紹介欄では、“番組史上最高齢者”の出場者”とかいう様な文字が並んでいた。番組放映時には、私も大いに楽しませて頂いた。

さて、先日2月13日、有志による発案で、志村さんご夫妻の番組出演をお祝いする会が、箕面市役所前にあるコートダジュール箕面店・カラオケパーティルームで開かれた。私も箕瀧案のメンバーの一人として参加させて頂いた。

会場には、志村夫妻のお知り合い約20数名が集まり、中には遠方からの方もいて、皆さん楽しく懇談しておられた。近所の三福寿司店からはお寿司とお酒の差し入れがあり、また手品を披露される方もいて、会の終盤には、皆で懐かしい歌を唄い会場は大いに盛り上がった。

添付の写真は、仲良く歌を唄う志村ご夫妻である。もう少しおふたりが再婚された経緯を述べさせて頂く。お二人は30年くらい前からの知り合いで、お互いの連れ合いが亡くなった後、御主人の趣味が料理であったことから、奥さんに時々御馳走をされていた。そして同棲されるようになってから、御主人が脳出血で倒れた時、奥さんが献身的な介護をされたことが、結婚というほほえましい結果に繫がったということである。

今回の“新婚さんいらっしゃい”は、高齢者のみならず、若い人たちにも、結婚ということに対して、光明を与えてくれた良い事例ではないかと感じた。

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2013年2月 7日 (木)

女子柔道界でのパワーハラスメントに思う

柔道の女子選手15名が女子日本代表監督らの暴力・ハラスメント行為を告発し、更には柔道連盟自体の体質改善を訴えたことは、勇気ある行動だと思った。山口香さんもバックアップしていると聞く。匿名での告発は、公表しても彼女たちの立場が守られるという保証がない限り、当然のことだと言える。

このようなパワーハラスメントは、選手を委縮させ、実力を発揮できない状況を作っていると言える。メダルの数はそんなに重要な問題ではないと私は思っているが、近年メダルの数が減って来ているのも、これに関係しているのかも知れない。お互いに大人であるのだから、相手の人格を無視するような行為は、反感を買い、尊敬されず、双方のコミュニケーションが閉ざされ、チームの雰囲気を暗くしている。これでは皆で頑張ろうという気持ちが起きず、いい結果が生まれない。

パワーハラスメント、即ち有利な立場にいる者が、そうでない者を威嚇する、という行為は野球の桑田さんも卑怯だと言っている。このような卑怯な行為は、スポーツの世界に限らず、DVなどに代表されるように家庭でも、また従業員を大切にしない企業においても、解雇などの方法で行われている。

我々の社会は古来より概ね、皆が仲良くやって来た国である。このようなことがあまり起こらないような社会に戻って欲しいと思う。

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2013年2月 4日 (月)

箕面市・帝釈寺の節分会、福護摩まつり

2月2日、箕面市の帝釈寺で、珍しい節分会が催されるというので、家内、スペインからの留学生マリアさんの3人で出かけた。マリアさんは日本文化に大変興味を持っているので丁度いい機会だと思い、誘った。

帝釈寺の節分会の何が珍しいかというと、山伏(行者)による『福護摩祭』という見慣れない行事が行われるからである。この祭りは、境内に護摩壇を設け、護摩木を焚いて(焚火を神聖化した様なもの)、その年の多幸と安全を祈念し、また諸願成就や厄年にあたる者の厄難を祓い、不祥を消し去る力を授与するというものである。

そして、燃え終わった後に、これまた珍しい『火渡り修行』といって、余熱が残っている灰の上を素足で渡るという行事が行われる。護摩壇は、寺有林にある、護摩の薪と桧の葉を集めて来て作られる。

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帝釈寺に着いたのは、午前10時半前、本堂へ向う道は既に大勢の人の列。入口で護摩木を買い求める。これは護摩壇で燃やしてもらうためである。我々は家内安全、マリアさんは学生であるので学業成就の護摩木を買った。

本堂でのお祈りを済ませ、ぜんざいの接待を受けた後、待つこと約1時間、14人程の山伏が法螺貝を吹きながら入場、行者問答、法弓などの儀式を終えた後、いよいよ護摩壇に点火。桧の葉は煙を上げながら勢いよく燃え上がった。火が燃える様子を見ていると非常に神秘的な世界に誘い込まれる。

燃え尽きた後の火渡り修行には、我々は参加しなかったが、大勢の人が行列をつくって、余熱の残った灰の上を歩いていた。若い人も年配の人も、それぞれの願いを胸に祈りながらであろう。今日の節分会を見て、日本人は外国人からは無宗教であると言われているが、決してそんなことはない、非常に宗教心溢れる国民であると感じた。

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マリアさんの護摩木

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ぜんざいの接待を受ける
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法弓の行事
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護摩壇
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護摩壇
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火渡り修行

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2013年2月 1日 (金)

つまらない報道はできるだけ少なくしよう!

最近起こった資産家夫婦に関係した事件について、新聞やテレビは連日、熱心に報道し続けている。このようなつまらない事件を少しは報道してもいいが、もっと大切な報道があるのではないかと思う

たとえば、社会で頑張っている人々の様子とか、社会を明るくするような出来事とか、世界で起きている重大な事件とかの報道の方が大切である。

とにかく我が国のマスメディアは、つまらないことを大きく報道し過ぎであり、レベルが低いように思う。こんなことをしているから西欧諸国から冷やかに見られるのだ。

民主主義体制の下では、公序良俗に反するものでなければ、別に何を報道しても問われないかも知れないが、我が国の国民を、もっと皆で、世の中を良くしていこうという方向に向かわしめる役目がマスメディアにあることを忘れてはならない。

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