東大寺二月堂のお水取り
今まで奈良の東大寺二月堂のお水取りを見に行ったことがなかった。3月12日は、お水取りのクライマックスである籠松明(かごたいまつ)が行わるというので、急に思い立って家内と一緒に出かけた。
5時に近鉄奈良駅に着き、軽い食事をしてから5時半頃、二月堂前まで行くと、既に大勢の人波。若い方もかなり多い、外国人の姿もちらほら。警察官の方は人波の整理に忙しい。
待つこと2時間、午後7時半にようやく場内放送でお水取りの説明があった後、松明が次から次へと点火された。観客は警察官に誘導されて少しずつ移動、後から来る人にも見る機会を平等に与えるためだ。松明の数は11本(これは練行衆の数と同じ)、40分後の8時10分頃には全ての松明に点火された。始めて見るお水取りに満足感を感じて帰途についた。下記は私の備忘禄としてお水取りの説明を記したものの一部である。
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お水取りは、正確には「修二会(しゅにえ)」という。例年3月1日から14日まで本行が行われ、終わるころには冬が明けていることから、春を告げる行事ともいわれる。奈良時代から続く伝統行事で、752年以来、途絶えたことがない。旧暦の時代は2月1日から実施されていたため、二月に修する法会「修二会」と名付けられた。二月堂の名もこれに由来する。人々に代わって罪を懺悔(ざんげ)し、天下泰平や五穀豊穣を祈る。練行衆がお堂入りしたあと、燃えさかる松明は舞台の欄干に掲げられるが、これがお水取りの中で最も有名な「おたいまつ」と呼ばれる場面。降り落ちる火の粉が無病息災をもたらすと言われていることから、たくさんの参拝客が集まる。本行のクライマックスは12日深夜。籠松明(かごたいまつ)がたかれ、練行衆は祈りの合間に、二月堂下にある若狭井(わかさい)に水をくみにいく。これがいわゆるお水取りの儀式だ。くみあげた水は「香水」と呼ばれ、本尊である十一面観音に供えられる。
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