お好み焼専門店『千房』さん・非行少年や元受刑者も積極的に採用
<お好み焼専門店『千房』さんのこと>
先日、お好み焼専門店『千房』代表取締役・中井政嗣さんの講演を、大阪販売士会創立35周年記念式典で聴かせて頂きました。
『千房』は昭和48年に大阪千日前で1号店を開店、その後成長を続け、現在国内62店、海外ではハワイなどに店を構えておられます。最近TVなどで放映されたので同社のことをご存じの方が多いと思います。代表者の中井さんは、中学校を卒業後苦労して40歳で高校を卒業されたご経験、非行少年や元受刑者の若者も積極的に採用し社会復帰させて来たというご経験などを基に、独自の教育観をお持ちで、社会教育家としても知られています。
講演で印象に残った点を幾つか挙げますと、
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・不登校の若者などを含め、従業員5名でス...タートしたが、小さな企業のため人材が集まらなかった。それならば自分で育てようと決意。「人を比べず、焦らず、など」を念頭に『共育』で若者を育てることを心がけて来た。
・笑いは大切であり職場を明るくすることを信じ、自ら率先して笑いを採り入れた。⇒ 明るい店長の下では店員はやめない(暗い店長の下では店員は直ぐやめる)。
・大きな声は大きな自信に繫がる⇒企業に大切なのは元気・礼儀であると中井さんは力説され、例として奈良県立王子工業高校の事例を挙げられた。この高校では「挨拶」を徹底的に教育することにより、昨今の就職難の時代に就職率100%を10年間達成している高校として有名。かつてこの学校は、落ちこぼれの荒れた学校であったそうです。
・給料袋は現金で且つ、必ず社長である中井さんのメッセージを添えて手渡している。
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中井さんには幾つかの著書があります。添付した写真は『社員を幸せにしたい「社長の教科書」』です。当日中井さんにサインを頂きました。本書では、社員を大切にする同社の社風がよく描かれています。
昨年出版した拙著『伸びる会社はここが違う~元気企業に学ぶ7ヶ条~』で述べさせて頂いた、社員を大切にして、小さくても社会に貢献している会社の好例だと感じました。
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