世界なぜそこに日本人・世界で働いている尊敬すべき日本人
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この番組は時々観るが、登場する人たちの多くは尊敬すべき人たちである。日本でスナックを経営していたが、離婚後デンマークに渡り、介護の道でデンマーク社会に貢献する女性、カンボジアで、家族を失いながらも独りで日本語教師をしてカンボジアの若者の自立を支援する女性、エベレストの麓・ネパールで、子供たちの親代わりをしながら旅館を経営する男性、等々である。
例として、最後に記した男性について詳しく述べる。その人の名は、筋田雅則さん。彼は1945年生まれ。家計を助けようと中学を卒業後、鉄道や船舶などの輸送機械を作る会社に就職。24歳で結婚し二人のお子さんがいる。職場では山岳部に所属し、25歳でヒマラヤへ、荘厳な山々に魅せられた。以来、ヒマラヤ登山に没頭、毎年3~4回ネパールへ向った。筋田さんが登山をやりながら感じたのは、現地の人たちの貧しい生活だった。そんな彼らにとって唯一の現金収入は登山客の荷物を運ぶポーターの仕事。30kgもの重い荷物を朝から晩まで担ぎ、歩きっぱなしで、その報酬は極わずか。
筋田さんの胸にこみ上げる思いが募った。自分がヒマラヤに魅せられ、充実した人生を送ることが出来たのは彼らのお蔭だ。何か恩返ししたい。そこで筋田さんは、先ず彼らの中で特に貧しく学校にも行けない4人(女の子二人、男の子二人)の子供たちの親を説得。高校に通える距離に旅館を建て、そこに住まわせ、手伝いをさせながら高校へ通わせた。
それと併行してネパールに38もの学校を建設し、学校に通う子供を増やし続けた。
番組では、日本語も流暢な子供たちが筋田さんのことを『お父さん』と呼んで慕っている姿が印象的であった。一番上の長女は、将来ネパールと日本との懸け橋的な仕事をしたいと熱い思いを語っていた。因みに筋田さんの日本にいるご家族は皆、筋田さんのことを理解し、あたたかく見守ってくれているそうだ。
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