ワンコインコンサート・シベリウスのフィンランディア
『Collage Piano コラージュピアノ』と題して、5人のピアノ演奏者(女性3人、男性2人)が、2台のピアノを使って演奏。二人での演奏、3人での演奏、4人での演奏、5人での演奏とバラエティに富んだものだった。
五人のピアニストは国籍も出身地も様々。まだ若い彼らだが、今より若い時、アメリカに留学していた時に出会い、同じ空気を吸い、卒業後はアメリカに留まる者もあれば、母国に戻る者もいた。そしてそれぞ...れの活動を続けていたが、昨年5人は再会。一緒に演奏することを始めたのだという。
音楽家と言えば、ある程度孤独を愛する人が多いと思うが(彼らもそのように自己紹介していた)、このように5人が一緒に演奏することを始めたのには、彼らを結びつける何かがあったのだろう。
演奏では、様々な曲が演奏されたが、シベリウスの「フィンランディア」が特に印象に残った。この曲が作られた1899年当時、フィンランド(当時はフィンランド大公国)は帝政ロシアの侵略と圧政に苦しめられていた。当初の曲名は「フィンランドは目覚める」。ロシアの侵略に対する抵抗と愛国心を鼓舞する曲で、帝政ロシア政府がこの曲を演奏禁止処分にしたのは有名な話だという。重苦しい序奏で始まるが、最後は「フィンランド賛歌」と名付けらえた美しい旋律で終わる。フィンランドでは、この「フィンランド賛歌」は国家に次ぐ、第二の愛国歌として歌われているそうだ。もう一度聴きたいのでCDを買いたいと思っている。
| 固定リンク
「2.日記・随想・歴史紀行・音楽」カテゴリの記事
- 強行された五輪ではありますが、懸命に頑張っているアスリートには敬意を表したい(2021.07.27)
- 相撲道を守るには How to keep Sumo-do(2021.07.20)
- 大谷翔平さんはなぜ、皆に愛されるのだろうか(2021.07.14)
- 現代人が留意すべきこと(2021.07.10)
- テイカカズラ(定家葛)(2021.06.16)
コメント