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2013年7月 9日 (火)

わび、さびについて(1/2)

<わび、さび>
日本の文化として話題になるものに能や文楽歌舞伎、茶道、茶道などがある。そしてその精神の基となっているのが「わび、さび」であるが、この「わび、さび」という言葉は難解で、分ったようで、実はわかった気がしなかったが、国文学者である中西進さんが、次のように説明をされているのを読んで少し分った気がした。

まず「わび」であるが、百人一首に道因法師が詠んだ次のような歌がある:「思いわび さてもいのちは あるものを 憂きにたへぬは 涙なりけり」(恋人を恋いしたっていても、それでも生きてはいられるが、辛くて仕方ないのは涙が止めどなく溢れることだ)

「思いわび」とは「死にそうになりながら、何とか命をとりとめているという様な意味」であるという。現代でも「死んでお詫び(おわび)をします」という表現がある。要するに「わびしい」とは死にそうになるほどの状態(仮死状態)だということだ。

この仮死のあたりに至極の境地を定めたものが、千利休の「わび茶」であり、松尾芭蕉の「わび、さび」の主張だった、ということになると説明されている。

最後に、中西進氏は、戦国乱世とは、合戦による死者の屍を日本が列島各地に積み重ねた時代である。この死の時代を経由して「わび」という美が生み出された。つまり死は、もうひとつの生として「わび」の名を与えられ、日本美のひとつを形づくったといえるだろう。この日本人の心境の深化を、貴重なものにしなければならないと、結んでいる。

長くなったので「さび」については、次回に記します。

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