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2013年7月24日 (水)

参議院選挙を終わって・福沢諭吉に学ぶこと

今回の参議院選挙は自民党の圧勝に終わりました。しかし議席こそ、自民党は121議席中、65議席を獲得し、その割合は53.8%でしたが、得票率は34.7%でした。従って自民党は、民意の圧倒的な支持を得たとは思わず、驕らず、謙虚な態度で政治を行って欲しいと思います。ところで今回の選挙では、「ねじれ」の解消ということが大きな話題となり、ねじれが悪いように解釈されていますが、ねじれは政治の世界では決して悪いことではないと思います。

そもそも衆参二院が存在するのは、一度の選挙で、その時の社会的雰囲気の中で、風に乗って多数派を形成した政党が「暴走」するのを抑制するためにあります。このように無駄とも思われる二院制をわざわざ設けたのは、一党の一時的で、気まぐれ的な勝利で国のかたちが、危険な方向に大きく変わらない様にするためです。

我が国が誇る良心の人・福沢諭吉は、「文明論之概略」の中で、「人間の本性からして、権力を持つ者は権力に溺れてこれを濫用する弊害があると」と述べています。更に「学問のすすめ」の中で、国民は主客の両面で責任を果たさなければならないと説き、政治が劣化した時や政府がその分限を越えて暴政をおこなうことがあれば、「主」に戻って、行動しなければならないと述べています。これは現代にも通じるもっともな見解です。

従って国民は今後、原子力問題や憲法問題、弱者保護などの政策で自民党が民意を取り入れた政策を行っているかを監視すると共に、衆参二院で適度な「ねじれ」を持たせるために、リベラルな勢力の奮闘を期待し、その育成を行っていかなければならないと感じました。

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