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2013年9月13日 (金)

効率性の重視は人間的な絆を希薄にする

効率とか、あるいは少し大袈裟な話になるが経済合理性というものは、この現代社会では必要かも知れないが、あまりこれが高じると人間的な関係性(絆と言ってもいい)が薄れる。柳田邦男さんは、次のような事例を挙げ、このことを説明しておられた。
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かなり前、医療技術が今ほど進歩をとげていない時、あるお医者さんが末期がんの患者を診ておられた。モルヒネなどの治療薬もなく、適切な痛み止めを施すこともなく、とても気の毒な形で看取った。そのお医者さんは、それが非常に心残りだった。ところが、その患者さんを看取った奥さんから、「あの時は本当にありがとうございまし。先生が一所懸命に向き合って下さったお蔭で私たちも支えられました」というお礼の言葉を受け取ったそうである。

しかし最近は、痛みの治療が進歩し、穏やかな最後を迎えることができるようになったのに、家族...からは、「あの時は本当にお世話になりました」という類の言葉を聞くことが少なくなったという。つまり技術が進歩し対応がうまくできるようになると、それが当たり前のようになってしまい、人間的な触れ合いが薄れて来たということである。だから今後、医者は、こういった技術の変化に対応しても、心の通い合えるような対応を工夫しなければならないと感じたそうだ。
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私は、日本人は特にそうだと思うが、人間は結果の評価よりもプロセス(過程)の評価を重視する傾向が強いと思う。仮に良い結果が得られなくても、『お医者さんが努力して最善を尽くしてくれたことに対して』、感謝する気持ちがある。このような気持ちを失わないようにすることが大切であると思った。

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