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2013年9月 5日 (木)

日本語特有の表現

国が変われば言葉の表現も変わる。呉善花(お・そんふぁ)さんが韓国と日本の言葉の表現について、その違いに触れ、日本文化の本質について感じたことを、著書「日本の曖昧力~融合する文化が世界を動かす~」で述べておられる。大変興味深く感じたので、その中の一節の内容を簡単にご紹介したい。

日本語には、「君に恋する」という言葉と「君を恋する」という言葉があり、今でも両方使われているが、後者の「君を恋する」という表現は英語にも韓国語にもなく、日本に特有の言葉だそうだ。
元来、日本では奈良時代までは、「君に恋(こ)ふ」と云って、「君を恋(こ)ふ」とは云わなかった。「君を恋する」は、恋がしたくて自分から相手に恋する気持ち、一方、「君に恋する」は、こちらから思う心でなく、君によって自然に自分が巻き込まれていく気持ちを表現しており、両者には微妙な違いがある。

しかし、平安時代には「君に恋する」が一般化されるようになったというが、「君に恋ふ」が恋心の核心にあり、『源氏物語』でも、恋愛関係になってはいけない相手なのに、相手に惹かれていく人の心が様々に描かれている。このような恋に対する受け身な感覚は、現代の日本人にも受け継がれているのではないかという感想を述べられている。
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呉善花さん:韓国済州島出身。1983年に来日。現在、拓殖大学国際学部教授。

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