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2013年11月14日 (木)

神戸・中華街にあるヴェトナム料理店のこと

先日、久し振りに家内と神戸へ。プーシキン美術館展でフランス絵画300年を観るためだ。絵画を鑑賞する前に、神戸に来た時、よく行く中華街の中にあるヴェトナム料理店に入った。

入店した早々、店の方から、「この11月で店仕舞いをします。これまでどうも有り難うございました」と挨拶された。このヴェトナム料理店は、こぢんまりとした店で、料理が美味しいことは勿論だが、大変家庭的で、くつろげる雰囲気に満ちた楽しい店だけに、ずっと存続して欲しいと思っていた。それだけに、閉店の話を聞いて大変残念で、淋しく思った。

この店は30年前にヴェトナム戦争の戦火から船で逃れて、日本にやってきた兄と妹が、経営している。彼らはいわゆるボートピープルである。日本に辿りついた時は、それぞれ13歳と7歳であり、苦労を重ねて日本語を学び、日本社会で生きる術を得ようと必死に頑張って来られた。そして、兄さんの方は料理の資格を得、妹さんは兄を助け、店を開店。今日まで順調に歩んで来られた。今や地域社会に十分に溶け込んでおられる。そして、お二人とも日本人と結婚されて幸せな家庭を築かれているという。

店を閉じるのは、顧客の数が最近、減少し採算が合わなくなって来ているからだという。中華街を訪れる観光客は多いが、中華街の中で食事をする人は案外少なく、また最近は外食する人が減って来ているからだという。今後のことだが、住まいは長年住み慣れ、仲間も沢山できた神戸を離れず、別のもっと立地条件が良い所に移って店を再開したいと言っていた。彼らの今後の健闘を祈りたい。

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投稿: louis vuitton outlet | 2013年12月13日 (金) 13時07分

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