神戸・中華街にあるヴェトナム料理店のこと
先日、久し振りに家内と神戸へ。プーシキン美術館展でフランス絵 画300年を観るためだ。絵画を鑑賞する前に、神戸に来た時、よ く行く中華街の中にあるヴェトナム料理店に入った。
入店した早々、店の方から、「この11月で店仕舞いをします。こ れまでどうも有り難うございました」と挨拶された。このヴェトナ ム料理店は、こぢんまりとした店で、料理が美味しいことは勿論だ が、大変家庭的で、くつろげる雰囲気に満ちた楽しい店だけに、ず っと存続して欲しいと思っていた。それだけに、閉店の話を聞いて 大変残念で、淋しく思った。
この店は30年前にヴェトナム戦争の戦火から船で逃れて、日本に やってきた兄と妹が、経営している。彼らはいわゆるボートピープ ルである。日本に辿りついた時は、それぞれ13歳と7歳であり、 苦労を重ねて日本語を学び、日本社会で生きる術を得ようと必死に 頑張って来られた。そして、兄さんの方は料理の資格を得、妹さん は兄を助け、店を開店。今日まで順調に歩んで来られた。今や地域 社会に十分に溶け込んでおられる。そして、お二人とも日本人と結 婚されて幸せな家庭を築かれているという。
店を閉じるのは、顧客の数が最近、減少し採算が合わなくなって来 ているからだという。中華街を訪れる観光客は多いが、中華街の中 で食事をする人は案外少なく、また最近は外食する人が減って来て いるからだという。今後のことだが、住まいは長年住み慣れ、仲間 も沢山できた神戸を離れず、別のもっと立地条件が良い所に移って 店を再開したいと言っていた。彼らの今後の健闘を祈りたい。
入店した早々、店の方から、「この11月で店仕舞いをします。こ
この店は30年前にヴェトナム戦争の戦火から船で逃れて、日本に
店を閉じるのは、顧客の数が最近、減少し採算が合わなくなって来
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投稿: louis vuitton outlet | 2013年12月13日 (金) 13時07分