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2014年1月20日 (月)

名護市長選・品位に劣る自民党

沖縄県名護市長選挙は、現職で辺野古移設反対派の稲嶺氏が再選された。沖縄県民の思いが反映された結果だ。大多数の沖縄県民は、辺野古反対であり、本来ならばもっと大差で稲嶺氏が勝利するはずだが、それほどの大差がつかなかったのは、どうせ反対しても最後は自民党の強行執行によって移設が進むだろうという諦めの気持ちも働いたのかも知れない。
稲嶺氏は、元々は賛成派でも反対派でもなかった人らしい。それが反対派に転じたのは、故郷沖縄が、沖縄住民の意志とはかけ離れた政策によって、踏みにじられていくという現実に危惧を抱いたからだ。

それにしても今回の選挙において遺憾に思えたのは、自民党がなりふり構わず行った沖縄振興基金という金による選挙民の誘導である。「お金で人の心を買う」という、政治家として最も品位に劣る、恥ずべき行為を行ったと云わざるを得ない。一時、自民党は古い体質から少し脱却し、少しましになったように見えていたのは、ほんの束の間だった。

かつての自民党には、リベラル派と云われる沢山の方がおられて、国家主義的な危険な政策を志向する一部人間の独走を抑えて来た。今や安部首相に意見を述べる人はあまりいないようである。
アメリカもこんなに多くの沖縄の人々が嫌がっていることを無視して、強引に辺野古移設を進めるのだろうか。アメリカの良心が問われる。オバマ大統領は、沖縄に関しては無関心を装い、何も言わない。このようなことを世界でしていたら、アメリカ嫌いな人も増えてくるだろう。アメリカのためにもならない。ケネディ大使はイルカ漁のことを心配するのもいいが、もっと人間を、特に沖縄県民のことを心配してほしいものだ。

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