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2014年2月 5日 (水)

アメリカの良心を代表した ピート・シガー

<アメリカの良心・ピート・シガーさん>
アメリカの良心を代表した偉大なフォーク歌手・ピート・シガーさんが1月27日、亡くなった。94歳だった。若い方はこの偉大な歌手を知らないかも知れない。彼は、1940年代から活動を始め、数々の愛される名曲をつくった。

代表作に「花はどこへ行った」がある。美しく、希望を与える歌だった。私の青春時代の思い出として今でも鮮明に記憶に残っている。

この「花はどこへ行った」は、当時のベトナム戦争に抗議するフォークソングで、ピーター・ポール・アンド...・マリーによって歌われ有名になったが、それ以前も歌われていた。ピート・シガーはロシアの作家、ショーロフの小説「静かなドン」の中のコザックの子守唄からヒントを得て、この曲を作ったと言われている。

この歌は、ピーター・ポール・アンド・マリーの後、ドイツの女性歌手、マレーネ・ディートリッヒによって東西ドイツ分断下のドイツで歌われ、ベルリンの壁で隔てた東ドイツの人々に希望を与え続けたと言われる。

また、フィギュアスケート、サラエボオリンピックの優勝者、カタリーナ・ビット(この時は東ドイツ所属)が、次のオリンピック、リレハンメルオリンピックで、全盛期を過ぎていたにもかかわらず出場し、この「花はどこへ行った」の曲で演技し、サラエボ紛争という悲劇を乗り越え、世界へ平和の必要性を訴えたという。この時、7位に終わったが、会場の観衆からの拍手は鳴り止まなかったと言われる。
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歌は国境を超えて伝わる不思議な共通語だ。不思議な力を持っている。しかし、全ての歌がその様であるわけではない。やはり作曲者、作詞者の人生における、或いは人間社会に対する深い使命感に満ちたものだけが、「花はどこへ行った」のように永遠に生き続けるのだろう。
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