箕面・池田 神功皇后伝説
当地、大阪箕面には、如意谷と呼ばれるところがあり、神功皇后伝説によれば、神功皇后が朝鮮から持ち帰った如意宝珠が埋められたというのでこの地名があるのだという。因みに神功皇后とは、仲哀天皇の后で、3世紀の頃、古代朝鮮へ向っての帰途、九州の地で応神天皇を生んだという方である。大阪・住吉神社にも祭神として祀られているのは皆様ご存じの通りである。
さて、先日お隣の池田市に歴史探訪?に行った時、池田市にも、この神功皇后伝説があることを知った。行基が、神功皇后が新羅の国...王から献上され、持ち帰ったとされる釈尊の鉄鉢(僧が托鉢に持ちいる)が鉢塚に埋められているのを掘り起し、これを聖武天皇が受けられ、勅により多羅山・若王子という寺を創建、その寺の鎮守社として建てられたのが現在残っている五社神社だという。
この神社本殿の後方に、鉢塚が埋められていたという鉢塚古墳がある。古墳時代後期の古墳で、明日香村にある蘇我馬子の墓と伝えられる有名な「石舞台古墳」と匹敵するほど壮大な史蹟である。玄室の大きさはほぼ同じ、横穴式上円下方墳だと云われて来たが最近の研究では円墳だそうだ。
石室内には石造十三重塔があり、これは国の重要文化財に指定されている。被葬者は帰化人豪族の秦氏だといわれている。そう云えば、この鉢塚古墳は京都太秦にある蛇塚古墳(秦氏が被葬者)に似ている。池田にあるこの鉢塚古墳がそれほど、知られていないのは何故だろうか?
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